Summary

  • ドルトムントがDFB杯2回戦で3部のマクデブルクに大勝
  • シュメルツァーにとってはユース時代を過ごした古巣との一戦
  • 2度の負傷離脱を乗り越えて1週間前にカムバック

10月24日のドイツサッカー連盟カップ(DFB杯)2回戦でドルトムントがマクデブルク(3部)を5-0で下し、大会連覇に向けて一歩前進した。この一戦を特別な思いで迎えたのが、ドルトムントの主将を務めるマーセル・シュメルツァーだ。同選手は1988年1月22日に旧東ドイツのマグデブルクで生まれ、マクデブルクのユースからドルトムントへ巣立ったキャリアの持ち主である。

シュメルツァーは8月下旬の抽選会で2回戦の相手がマクデブルクに決まると、すぐにツイッターで「生まれ育った町で、自分の古巣と初めて対戦する。ものすごく試合が楽しみ」と喜びを伝えていた。そして待ちに待った一戦にキャプテンマークを巻いて先発出場を果たし、63分までプレーした。

こうしてシュメルツァーは故郷に錦を飾ったが、それが実現するかどうかは直前まで分からなかった。この夏のアジアツアーで右足首のじん帯を痛めて戦線離脱。第3節のフライブルク戦で復帰を果たしたものの、その試合で再び同じ個所を痛め、1カ月以上に及ぶ離脱を強いられていた。

2度目のカムバックを果たしたのはマクデブルク戦のわずか1週間前。17日に行われた欧州チャンピオンズリーグ(CL)のアポエル戦だった。その後、21日のアイントラハト・フランクフルト戦を欠場していたが、ペーター・ボス監督は「6週間の離脱を2度も強いられているのだから、復帰してすぐに1週間で2試合はできない。彼がまた6週間もいなくなるようなことはしたくない」と、大事を取っての判断であったことを明かしていた。

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シュメルツァーは地元クラブのフォルトゥナ・マクデブルクで8歳の時にサッカーを始め、のちにマクデブルクに移籍。その才能がドルトムントの目にとまり、2002年に17歳でドルトムントのUー19に加入した。2008年に監督に就任したユルゲン・クロップの下でトップチーム昇格を果たすと、左サイドバックの絶対的なレギュラーに定着。2011年からのブンデスリーガ2連覇と2度のDFB杯制覇、CLファイナルを経験し、昨季からはキャプテンも務めている。

「マクデブルクに行く日が本当に楽しみ。マクデブルクのことなら何でも知っているからね。きっと素晴らしい1日になるはず」。試合前にシュメルツァーはそう話していたが、彼を迎えたマクデブルクの人々も、地元が生んだヒーローの雄姿を大いに楽しんだに違いない。