Summary

  • 好調シャルケのFWディサント、独占インタビュー
  • プレミアリーグはブンデスリーガよりも優れている?
  • W杯の結果次第では移籍を考える!?

ブンデスリーガの上位が定位置だったシャルケだが、ここ数年は欧州チャンピオンズリーグ(CL)の出場権を逃すなど低迷していた。しかし、今季は32歳のドメニコ・テデスコ新監督の下、第26節を終えた時点で2位につけており、4シーズンぶりのCL出場権獲得に近づいている。当サイトはチームのベテランFWフランコ・ディサント(28)にインタビューを行い、新生シャルケの成功の秘訣やブンデスリーガとプレミアリーグの比較、今夏のFIFAワールドカップについて聞いた。

ーーシャルケは現在2位につけており、来季の CL出場権獲得に近づいています。ドルトムントとのルールダービー(4月15日)を前に、喜びはさらに高まっていくでしょうか?

ディサント 僕たちはどこのチームが自分たちより順位が上で、下かということは考えたりしません。毎週、良い仕事をするために全てを尽くすことが重要です。そういうことは、3〜5週間後のことではなく、目の前の一試合、一試合を考えて初めて機能します。だから、今はウォルフスブルク戦に集中しています。

ーー今季はCL出場権獲得やドイツサッカー連盟カップ(DFB杯)優勝の可能性がありますが、そういったことを少しは夢みるのが人間では?

ディサント そうかもしれませんね。でも、それには少し早過ぎます。僕たちは数試合で勝利を収めた以外はまだ何も達成していませんから。それにリーグ戦はあと8試合残っています。勝ち点24を獲得するかもしれないし、負けるかもしれない。僕たちと6位の勝ち点差はわずか6ですから、夢を見るのは禁物です。

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ーー昨季は10位と不振に終わり、今季はチームを新たに立て直す必要がありました。ドメニコ・テデスコ新監督の下で再出発となりましたが、ディサント選手が本当の意味で“新たなスタート”を感じたのはいつ頃でしたか?

ディサント 僕たちはみんな非常に早い段階で“新たなスタート”は単なる決まり文句ではないと感じていました。僕は最初の数時間で「このチームは何かをできるかもしれない。今季は大きな目標を達成できるかもしれない」と感じたことを覚えています。

ーー同じFWのギド・ブルクスタラー選手は「みんなが監督の哲学を非常に早く吸収した」と言っていました。その哲学を一文、二文で要約してくれますか?

ディサント それどころか、一言、二言で要約できますよ。「チームワーク」と「勝者のメンタリティー」です。一人一人、それそれがチームのために準備を整えて初めて、僕たちは成功できると捉えています。サッカーは一人の力では何も成し遂げることができません。成功のカギは常に「チームワーク」です。そして、それができれば、「勝者のメンタリティー」が自然と身につきます。

 

「プレミアリーグが世界一と言いますが......」


ーーディサント選手はプレミアリーグのウィガンやブラックバーン、チェルシーでプレーしていました。現在のシャルケのプレースタイルはプレミアファンも気に入ると思いますか?

ディサント そうかなと思いますね。イングランドのファンは、選手が毎秒、チームのために身を粉にしてプレーする準備ができている姿に狂喜してくれますからね(笑) 彼らの好みに合ってるんじゃないかな。

ーーシャルケの守備はとても安定していて、直近6試合でわずか3失点に抑えています。攻撃はというと、FWの選手が好むようなシステムではありませんよね。FWとして、ご自身の役割をどのように捉えていますか?

ディサント FWはもちろん毎試合、できれば3、4得点を挙げたいと思っています。でも、ブンデスリーガはトップのリーグですし、100万ゴールを決めるようなチームはありませんよね(笑) 正直、チームが勝ち点3を獲得できれば、ゴールを決めたのが自分かチームメートかということはどちらでもかまいません。自分にとって重要なことは、監督からの信頼を感じられていることです。

ーー昨季とは異なり、ディサント選手は今季ほぼ全試合に出場していますよね。

ディサント そうですね。だから自分自身はゴールを決めなくても、チームにとって必要とされていることを感じています。

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ーーディサント選手に次ぎ、ブンデスリーガの上位争いをするチームにはルーカス・アラリオ(レーバークーゼン)というアルゼンチン出身の選手がいます。アルゼンチン代表のホルヘ・サンパリオ監督はお二人のパフォーマンスを認識しているのでしょうか?

ディサント いずれにしろ、僕はそうだと信じたいですね(笑) 真面目な話、僕たち二人がこのような強いリーグの素晴らしいチームで良いパフォーマンスを発揮していることを、母国の人たちが知ってくれていたら本当にいいなと思います。(突然、チームのロッカールームから音楽が流れ出し、ディサントの顔が輝き出す) これはアルゼンチンの国歌だ! 信じられない。なんていうタイミングなんだ! えっと、どこまで話しましたっけ?

ーーブンデスリーガの強さです。

ディサント ブンデスリーガはトップリーグの一つで、非常に厳しいリーグです。多くの人がプレミアリーグが世界一と言いますが、僕には違いがあるとも、ブンデスリーガよりプレミアリーグに優れた点があるとも思っていません。その逆で、ブンデスリーガのCL出場権は多くのクラブが争っていて、プレミアリーグよりも明らかに激しいです。プレミアリーグでは2位のマンチェスター・ユナイテッドと6位のアーセナルは勝ち点17も開いています。ブンデスリーガは2位と7位のホッフェンハイムの差はわずか8です。

ーーアルゼンチンではブンデスリーガの強さは痛いほど知られていますよね。アルゼンチン代表はワールドカップのグループステージでアイスランド、クロアチア、ナイジェリアと同組になりましたが、その後にドイツ代表と相見える準備はありますか?

ディサント あると思いますよ。それに、そうなるといいなと願ってます。アルゼンチン代表チームは、前回のW杯決勝でドイツに敗れ、コパ・アメリカ決勝でもチリに敗れ、辛い時期を過ごしてきました。でも、この世代は決勝戦の敗者や準優勝の称号よりももっと上のものを得るに値しています。だからアルゼンチン人として、またファンとして、サッカー選手として、この世代にもう一度チャンスが訪れることを強く願っています。それどころか、もう一度ドイツと決勝で戦うことをね。もしドイツがまた勝ったりしたら、僕はドイツから永久に去るかもれないけど(笑)