Summary

  • シャルケのマッケニーについて知っておきたい10項目
  • 昨季最終節でトップチームデビューを飾った19歳
  • 今年9月にはクラブとの契約を2022年まで延長

シャルケのウェストン・マッケニーはプロサッカー選手として素晴らしいスタートを切った。昨季の最終節でブンデスリーガデビューを果たすと、今季ここまでリーグ戦9試合に出場。11月14日に行われたポルトガルとの親善試合でアメリカ代表デビューも飾った。しかし、この19歳のMFについてどれだけのことが知られているだろうか。「10」の項目に分けてマッケニーを紹介する。

1)カイザースラウテルンで過ごした少年時代

ブンデスリーガで活躍する他のアメリカ人選手たちと同様、マッケニーも子供の頃からドイツと関わりを持っていた。父親がラムシュタイン空軍基地で働いていた関係で、3年間カイザースラウテルンで過ごし、そこでサッカーと出会った。6歳だった2004年にオッターバッハにあるFCフェニックスに加入。その2年後にはポーランドと親善試合を戦うためにカイザールラウテルンを訪れたアメリカ代表と初対面を果たし、憧れのランドン・ドノバンやカルロス・ボカネグラと会う機会に恵まれた。

2)プリシッチとは13歳の時から友人

ドルトムントのクリスティアン・プリシッチとはユース年代の代表で13歳の時に出会って以来、友人として非常に良い関係を築いている。マッケニーは最近行われたインタビューで、ロシア・ワールドカップの出場を逃したプリシッチを熱烈に擁護していた。「クリスティアンはアメリカが予選で挙げた17得点のうち12得点に絡んでいた。まだ19歳なのに、責任を持って代表チームを率いていたんだ。それなのに今はワールドカップ出場を逃したチームと結びつけて記憶されてしまう。頭にくるよ」

3)アメフト選手になっていた可能性も?

どれだけサッカーが好きでも、アメリカのテキサス州で育てば自然とアメリカンフットボールも好きになる。マッケニーも例外ではなく、一時はサッカーとアメフトを掛け持ちでプレーし、1日で両方の試合に出たこともあるという。最終的にはサッカーへの愛が勝ったが、マッケニー家のアメフトへの情熱は消えていない。ウェストンと兄はワシントン・レッドスキンズのファン、父親はダラス・カウボーイズの熱烈なファンだという。幼い頃からチーム間のライバル意識を目の当たりにしてきたマッケニーは、ルール・ダービーの重要性もよく理解している。

4)シャルケ加入の道を選択

マッケニーは17歳の時に7年間在籍していたFCダラスから当然のようにプロ契約のオファーを受けた。一方、ヴァージニア大学からは奨学金を出すとの話を持ちかけられ、父や兄からは進学を勧められたという。そこに3つ目の選択肢が舞い込む。ブンデスリーガのシャルケからのオファーだ。マッケニーは3つの選択肢の中からドイツに渡る道を選択。この決断についてのちにこう話している。「僕は正しい決断をしたと思っているし、全く後悔していない。もちろん、FCダラスを離れるのは簡単ではなかったけどね。でも、こう考えたんだ。10年後に自分のキャリアを振り返った時、『ヨーロッパに行けば良かった』と思うようになるのかって。若い時にMLSでプレーし、それからヨーロッパに行こうとしても無理かもしれないとも思った」

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5)母の教え

マッケニーのシャルケ行きを精神的にサポートしてくれたのは母だった。10月に行われたインタビューで、マッケニーは母親について次のように語っている。「ブンデスリーガで頂点を極めたとしても、母は僕がごう慢に振る舞うことを許してくれないだろう。僕は自分が誰で、どこの出身かをよく分かっている。突然スターのように振る舞ったら、母は怒るに違いないよ」

6)シャルケのUー19チームで活躍

2016年8月にシャルケに加入したマッケニーは、Uー19チームで若手の育成に定評があるノルベルト・エルガート監督の指導を受けることになった。マヌエル・ノイアーやベネディクト・ヘーベデス、ユリアン・ドラクスラーらを育てた名コーチに下でマッケニーは順調に成長。守備的MFながら4ゴール3アシストを記録し、5試合でキャプテンも務めた。Uー19チームで潜在能力を発揮したマッケニーは2017年5月にトップチームに昇格した。

7)Uー19アメリカ代表のキャプテンに

マッケニーはシャルケ加入前からリーダーとしての資質を垣間見せていた。2016年に行われたスロバキアカップではキャプテンとしてUー19アメリカ代表をけん引。トーナメントの最優秀選手に選出された。チームを率いていたブラッド・フリーデル監督はマッケニーについて次のように述べている。「私が考えているとおりに物事が進めば、マッケニーはいずれプリシッチのようになるだろう。さらに上を行くかもしれない。プレッシャーを与えたくはないが、彼は素晴らしい才能の持ち主だ」

8)ルール地方の暮らしに順応

ドイツに戻ってきた当初、マッケニーはドイツ語の理解に苦労したが、同じアメリカ人のチームメート、ニック・タイタガやハジ・ライトの助けもあってすぐにシャルケでの生活に慣れた。現在は「騒ぎにならずに外出できる」との理由で、町の静かな区域に引っ越したが、何より重要なのはマッケニーがルール地方におけるサッカーの重要性について理解していることだ。「ここで生活するということは、熱狂的なサッカーファンにならなければならないということだ。ここのコミュニティーは熱心に働く人たちで成り立っている。0ー5で試合に負けることもある。でも、常に最善を尽くせば最後には称賛してくれるんだ」

9)ハリー・ポッターの大ファン

『ハリー・ポッター』の大ファンだというマッケニーは、11月25日にシグナル・イドゥナ・パークで行われるドルトムント戦で「魔法をかけたい」と思っている。友人のプリシッチと対戦することになればなおさらだろう。「シャルケにやってきた時、みんなが『“あっち”にいる君の友だちは間違ったチームでプレーしている』と言っていた。おもしろいよね。ここでは“彼ら”の名前さえ口にしてはいけないんだ」

10)クラブ最長契約選手に

マッケニーはまだシャルケのトップチームで10試合を戦ったにすぎないが、クラブは9月にマッケニーとの契約を2022年6月まで延長。今夏に移籍金ゼロでセアド・コラジナッチを奪われたシャルケは、若手有望株をこれ以上失わないという強い意志を示した。契約延長についてクリスティアン・ハイデルSDは次のように述べている。「ウェストンはトップチームの主力選手になっていくだろう。持って生まれた才能と学びたいという意欲がある。最初からうまくいっている。シャルケで長期契約を結んでくれてうれしく思っている」。今後はシャルケやアメリカ代表のサポーターでなくても、ウェストン・マッケニーの名前を何度となく聞くことになるだろう。