Summary

  • シャルケの左サイドで躍動するオチプカ
  • 昨夏に移籍したコラジナッチの穴を埋める活躍
  • シュートアシスト数はチーム最多の56本

今季開幕前、シャルケのサポーターは左サイドバックのセアド・コラジナッチがアーセナル(イングランド)へ移籍したことに大きな不安を感じていた。しかし、アイントラハト・フランクフルトから加入したセバスティアン・オチプカが瞬く間にその穴を埋めてみせた。

コラジナッチは昨季のシャルケのベストプレーヤーの一人だったが、後釜として加入したオチプカはここまで前任者に勝るとも劣らないパフォーマンスを見せている。本人もインタビューで「個人としてもチームとしても満足している。前半戦はいい結果が出た。これからもうまくいくと思う」と話している。

オチプカの活躍は恐らく周囲が期待していた以上のものだろう。昨季のシャルケは7年ぶりに欧州カップ戦の出場権を逃し、今季は過渡期のシーズンになると予想する者も少なくなかった。ところが実際にシーズンが始まると、「シャルケはブンデスリーガのベストチームの一つである」という信頼を取り戻すことに成功した。

© gettyimages / Maja Hitij/Bongarts

ブンデスリーガは第19節終了時点で2位から4位までが勝ち点31で並ぶ混戦となっているが、その中でシャルケは堂々3位をキープ。ここまでわずか4敗で、30得点(リーグ5位)、25失点(リーグ4位)と攻守のバランスもいい。また、ドイツサッカー連盟カップ(DFB杯)では準々決勝進出を決めている。

シャルケで5シーズンを過ごしたコラジナッチは昨季、リーグ戦25試合に出場してキャリアハイの3ゴール5アシストを記録。タックル成功率57%、パス成功率74.6%という素晴らしい数字を残した。しかし、オチプカも負けてはいない。ここまでリーグ戦18試合に先発し、チーム最多の56本のシュートアシストを記録。0ゴール1アシストと目に見える結果は出ていないが、パス成功率79%、1対1勝率60%超と随所で持ち味を発揮している。

今や左サイドに不安を感じているサポーターはいない。シャルケは単にコラジナッチの代役を見つけたというだけでなく、オチプカの獲得によってチームのグレードアップに成功したと言える。

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