3月上旬に今季限りでの現役引退を表明したシャビ・アロンソ。バイエルンは後継者の擁立が急務となる - © © gettyimages
3月上旬に今季限りでの現役引退を表明したシャビ・アロンソ。バイエルンは後継者の擁立が急務となる - © © gettyimages
ブンデスリーガ

シャビ・アロンソの穴を埋めるのは?

スペイン生まれの“マエストロ”、シャビ・アロンソが今季限りでの現役引退を表明した。彼の引退によってバイエルン・ミュンヘンの中盤には大きなギャップが生まれることになるが、チームにはその穴を埋めるだけのポテンシャルを持った選手たちがいる。 すべてを勝ち取った選手の代わりをどうやって見つければいいのか。バイエルンはその難問に2回も答えを出さなければならない。今夏はアロンソに加えてキャプテンのフィリップ・ラームも引退。この2人が獲得したタイトルは合わせて36にもなり、その中には9度のブンデスリーガ優勝、3度の欧州チャンピオンズリーグ(CL)優勝、さらには2度のワールドカップ制覇も含まれている。 アロンソは2014年夏にレアル・マドリード(スペイン)からバイエルンに加入して以降、3シーズンにわたってチームの“心臓”を担い、アリエン・ロッベン、フランク・リベリ、ドグラス・コスタといった天才的な攻撃陣を指揮。見逃されがちだが、アロンソはチームにとって最も必要なクオリティー、すなわち「バランス」をチームにもたらしてきた。素晴らしいテクニックを誇り、パスレンジの広さと正確性もワールドクラス。2015年と2016年のリーグ優勝もアロンソなしには成し遂げられなかっただろう。では、彼の抜けた穴を埋めるのは誰になるのか。その候補者を紹介する。

1)アルトゥーロ・ビダル

第一候補者はビダルだろう。今季はカルロ・アンチェロッティ監督が4ー2ー3ー1システムを採用した時に、アロンソと組んで守備的MFを任される機会が増えている。チリ代表MFの強みの一つは、どのポジションでもプレーが可能なこと。現チームの中で最も完璧なMFであることは間違いないだろう。

ビダルは最終ラインの前に陣取って深い位置からゲームをコントロールすることも、より高い位置で攻撃に絡むこともできる。CLのアーセナル戦では2ゴールを挙げたが、あの一戦では彼の才能が余すところなく発揮されていた。バイエルン加入前はユベントス(イタリア)で4度のリーグ優勝を経験。チリ代表としても2015年と2016年のコパ・アメリカ連覇に大きく貢献している。ビダルはアロンソと同じように成功を熱望しているのだ。

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アロンソほどの才能を持った選手の穴を埋めることは本来、決して簡単ではない。だが、ブンデスリーガ最多優勝を誇り、分厚い選手層を持つバイエルンにとってはそれさえもさほど問題にならないのかもしれない。マエストロはこの夏にスパイクを脱ぐ。それでもチームが成功への飽くなき探求心を持ち続けている限り、バイエルンの中盤は規則正しく機能し続けるだろう。

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