Summary

  • サリハミジッチ氏がバイエルンのスポーツディレクターに就任
  • 1998年から2007年までバイエルンの選手としてプレー
  • 主な任務は選手との密なコミュニケーション構築

昨年7月にマティアス・ザマー氏が退任してから長く空席となっていたバイエルン・ミュンヘンのスポーツディレクターのポストに、クラブOBのハサン・サリハミジッチ氏(40)が就任した。今回の人事はサプライズとの見方もあるが、長くバイエルンでプレーし、与えられた任務を着実にこなしながら目標にチャレンジしていた彼の現役時代を知れば、納得の人選だったことが分かる。

熱いプレーでサポーターの心をわしづかみに

ユーゴスラビアでの内戦を逃れるため、ハンブルクにいる父の友人の元へ身を寄せたのはサリハミジッチがまだ15歳の時。当時から世代別の代表選手でもあったハサン少年はハンブルガーSVに入団してプロ契約を勝ち取り、同クラブではブンデスリーガ72試合に出場した。

1998年にはバイエルンへの移籍を果たすが、加入当初はバックアップ要員という位置づけだったサリハミジッチの活躍を期待する人はごく少数で、専門家による予想フォーメーションにも彼の名前が入ることはなかった。だが、フタを開けてみれば常にピッチに立ち、気持ちを全面に押し出したプレーとトレードマークの笑顔でサポーターの心をがっちりつかんだ。

サリハミジッチは2007年にイタリアのユベントスに移籍するまでの9年間でブンデスリーガ234試合31得点を記録。6度のリーグ優勝と4度のドイツサッカー連盟カップ優勝、さらに2001年には欧州チャンピオンズリーグを制するなど、バイエルンで数々の栄冠を手にした。

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バイエルンの新戦力としてお披露目されてから19年。再びバイエルン入りを果たしたサリハミジッチに対する周囲の期待値は、選手時代と同様それほど高くない。ただし、本人はそれを意に介していない。「選手時代は常に100%の力を出してきた。スポーツディレクターとしても同じように務めていきたい」。現役時代と同様にまずは行動で示してやろうと意欲を見せている。

今後は選手と密にコミュニケーションを取っていくことが主な仕事となるが、本人は「選手のために1日24時間、週7日体制でやっていきたい」と早くも熱血SDぶりを発揮している。5カ国語を操る彼にはぴったりの役割と言えそうだ。