Summary

  • アウクスブルクGKが立ち上げたプロジェクト“in safe Hands”
  • ドイツにやって来た難民の子どもたちをサッカーを通じて支援
  • アウクスブルクの本拠地WWKアレーナで催しを実施

アウクスブルクのホームスタジアム「WWKアレーナ」のプレスルームで、GKアンドレアス・ルーテが子どもたちに問いかけた。「身に危険が迫っている生活を想像できる? 家族の命が脅かされていたら? その中で逃げることができるとしたら、君ならどうする?」

ルーテは前所属のボーフム時代にチームメートだったヨナス・エルメスと共同で、様々な事情でドイツにやって来た子どもたちをサッカーを通じて支援するプロジェクト“in safe Hands”を立ち上げ、学校訪問などピッチを離れたところで様々な活動を行っている。

今回はその一環として、アウクスブルクの“Kids Club”(6歳~13歳を対象とした会員制ファンクラブ)を招いた催しを実施。「20人くらいの子どもとたちとその両親を招いて、インテグレーション(統合政策)や難民の人権問題といったテーマについて、活発に意見交換をしたんだ」。そう言ってルーテは初めての試みがうまくいったことを喜んだ。

いつもなら記者で埋まるプレスルームに集まった10歳から13歳の子どもたちは、90分にも及ぶ会の中で、難民を生み出している背景やギリシャの難民キャンプ、各国の受け入れ体制などについて学んだ。

© FC Augsburg

1年半前にシリアからドイツに逃れてきたアフマド青年が、親族が亡くなったことやシリアで今起きていることについて流暢なドイツ語で語りかけると、子どもたちは興味深そうに聞き入っていた。シリアで経営学を専攻していたというアフマドが、間もなくアウクスブルクで勉強を再開する予定だと明かすと、自然と大きな拍手が起こっていた。

ドイツを含めた多くの国が直面する問題について、未来を担っていく子どもたちに真剣に考えてもらう場を提供したルーテとエルメスの両選手。多くを学んだ1時間半が終わると、最後は快く記念写真とサインに応じていた。