Summary

  • 不調のシャルケで好パフォーマンスを見せたゴレツカ
  • 食生活の改善でフィットネスが劇的に向上
  • ドイツ代表のレーフ監督も注目。コンフェデ杯に出場中

ブンデスリーガで10位と低調なシーズンを過ごしたシャルケにとって、レオン・ゴレツカの活躍は数少ない希望の光だった。18歳のチーム加入以降、度重なるケガに見舞われて実力を見せることができずにいた逸材が、今季はシーズンを通して良好なパフォーマンスを披露したのだ。

ボーフム時代にゴレツカを指導したペーター・ノイエラー監督は、教え子を「100年に一度現れるかどうかの才能の持ち主」と評している。しかし、すでに22歳となったゴレツカは現在までにブンデスリーガの46試合を欠場。肉離れ、じん帯の損傷、病気などが原因でリーグ戦の3分の1以上を棒に振っている。

ところが、今季はフィットネスが目に見えて向上。開幕前に栄養士に診てもらったことで劇的な変化が訪れた。本人も「これまでより成績が良かったのは、僕自身がフィットしていると感じているからだ」と自らの変化に気づいている。「いくつかのことを変えた。その結果、健康状態に関する問題が少なくなったんだ。それまでは慢性腸炎にかかっていたせいで、回復力が良くなかった。いくつかの食物が原因だったんだね。それで食べ物を完全に変えた。グルテン、牛乳、豚肉、ナッツ類を食べなくなったら、試合後の回復がとても早くなったんだ」

食生活の改善は数字にも表れた。今季はリーグ戦34試合のうち30試合に出場。ミッドウィークに行われていた欧州リーグとドイツサッカー連盟カップ(DFB杯)にも計11試合に出場した。これまで1シーズンでこれほどの試合数をこなしたことはなかった。2015/16シーズンの公式戦出場数は34試合、その前のシーズンはわずか11試合である。

ゴール数についても今季は公式戦6ゴールとキャリア最高をマーク。視野の広さとポジショニングが絶賛されたが、本人に言わせればこの理由も単純だ。「ケガをしたら以前のレベルに戻すことに集中する。でも、フィットしていれば次のレベルに行くための練習ができるんだ」

© gettyimages / Alexander Scheuber

シャルケの主力としてようやくフル稼働を果たしたゴレツカは、「ゴール前でより危険な選手になりたい。自分の強みであるスタミナやテクニックはもちろん、他の部分においても向上したい」と目標を掲げている。

目覚ましい進歩を遂げたゴレツカにドイツ代表のヨアヒム・レーフ監督も注目し、先日行われた親善試合のデンマーク戦とワールドカップ予選のサンマリノ戦に先発起用。現在開催中のコンフェデレーションズカップ2017の代表メンバーにも招集された。

レーフ監督は2016年末にゴレツカについてこう語っていた。「あの年代の才能のある選手の一人だ。ボールを持っていても、持っていなくても、素晴らしい技術とスピードがある。根性もあって、あの年齢にしては非常に成熟していると思う」。コンディションが整い、向上心を持ち合わせたゴレツカがいる限り、シャルケとドイツ代表の未来は明るいだろう。

© gettyimages / Mendes