Summary

・シャルケをけん引、左SBコラジナッチ

・DF登録ながら今季8つのスコアラーポイントを稼いでいる

内田篤人が所属するシャルケで、過去にないほどチームをけん引する働きを見せているのが、セアド・コラジナッチだ。

これまでブンデスリーガを代表する左SBといえば、世界最高峰の選手に数えられるバイエルン・ミュンヘンのダビド・アラバであり、大迫勇也のケルンだけでなく世界王者ドイツ代表でもレギュラーを獲得したヨナス・ヘクターであり、または香川真司が所属するドルトムントで今季キャプテンを務めているマーセル・シュメルツァーであった。しかし今シーズンここまで公式戦30試合に出場し、すでに昨季の自身の総出場試合数に並んでいるコラジナッチも、いよいよ彼らと肩を並べつつある。

© gettyimages / Alex Grimm

23歳ながらトップチーム在籍は5シーズン目。屈強な体を持つのと同時に、縦へのスピードも申し分ない彼は、今季新たに就任したマークス・ワインツィアル監督の下、3ー1ー4ー2の左アウトサイドに入ることも多く、これまでには見られなかった長所をファンに誇示している。DF登録選手としては極めて高いスコアラーポイント(3ゴール5アシスト)を記録しているのだ。

武藤嘉紀が所属するマインツと対戦した前節もそうだった。屈強なフィジカルを生かし自陣でボールを奪うと、そこからマキシム・チュポモティング、ギド・ブルクスタラーらとワンツー交換でペナルティーエリア内に進入し、ゴールをあげている。結果、シャルケはこのコラジナッチの先制点を守り抜き、敵地で貴重な勝ち点3を獲得。また、この試合で決勝点をマークしたことにとどまらず、1対1勝利回数とボールタッチ数でトップとなったコラジナッチは、当然のことながらマンオブザマッチにも選出された。

成長著しい若きボスニア・ヘルツェゴビナ代表選手の活躍がなければ、シャルケはさらに下位に沈んでいたとしても、なんら不思議ではない。彼の名が欧州中にとどろくのは、もはや時間の問題ではないだろうか。