Summary

  • ケルンFWテロッデ、インタビュー
  • 後半戦に加入し、希望の光をもたらすもチームは降格
  • 来季、ブンデスリーガ2部でどう戦う?

FWジモン・テロッデ(30)は今冬にシュトゥットガルトからケルンへ移籍し、デビュー戦で決勝ゴール、次の試合では2得点を挙げ、ケルンに希望の光をもたらした。しかし、開幕から16試合未勝利も響き、前節のフライブルク戦でケルンの降格は確定している。当サイトは同選手にインタビューを行い、現在の心境やブンデスリーガ2部での戦い方について聞いた。

ーー前節(4月28日)、ケルンの降格が確定しました。この数日ですでに建て直しは始まったのでしょうか? それともまだ悲しむ時間は必要でしょうか?

テロッデ 先週土曜日のフライブルク戦で降格が決まった時、最悪の気分でした。その後は2日オフがあり、各々が深く考えたり、消化する時間がありました。もちろん(先々週の)シャルケ戦の後、降格を避けるのが非常に厳しいことは分かっていました。でも、実際にそれが確定するのとでは、ちょっと違います。それでも、火曜日からはまた前を向き始めました。

ーーケルンに移籍してわずか半年ですが、降格のショックというのは?

テロッデ この数週間、数ヵ月、残留争いで神経をすり減らしました。各々がエネルギーを消耗したシーズンだったと感じています。だから、(最終節の)ウォルフスブルク戦の後は完全にスイッチを切り、家族と過ごす時間を持って、今季を消化することがより重要になります。自分に関しては、責任も感じています。後半戦はあらゆることを試したし、まだ上へいけるんじゃないかって思えるような瞬間もありました。

ーーテロッデ選手はケルン加入後、5試合で5ゴールを挙げ、残留に向けて希望の光となりました。それなのに、それほど自信を失くしているのでしょうか?

テロッデ 僕にとって後半戦の始まりは非常にうまくいき、それによってチームは勝ち点を重ねることもできました。希望もありましたが、残留するためには今後の全試合に勝たなければならない、という思いもありました。一つのミスも許されない状況です。僕は先制点や決勝点になるであろうゴールを決められないこともありました。それでもレーバークーゼンやライプツィヒに勝利でき、まだ目標を達成できるのではという時もありましたが、残念ながらシュトゥットガルト戦やマインツ戦ではそれが帳消しになってしまいましたね。

© imago / Uwe Kraft

次節はバイエルンと今季ホーム最終戦

ーー残りのバイエルン・ミュンヘンとウォルフスブルクとの試合はどのような気持ち、姿勢で臨みますか?

テロッデ まずは今週土曜日、とてもとても素晴らしいチームをホームに迎えます。チケットは完売してますし、それは僕たち一人一人にとって十分なモチベーションです。良いパフォーマンスを見せ、ホーム最終戦をファンと良い形で締めくくりたいと思います。そして、バイエルン戦も最終節のウォルフスブルク戦も相手に勝ち点をプレゼントする気はないですよ。

ーー残留争いをするウォルフスブルクにとっては運命の試合になる可能性もあります......

テロッデ だからこそ、ウォルフスブルク戦は全てを出したいと思います。僕は50%の力でしかプレーしないようなプロ選手を知りません。キックオフの笛が鳴ったら、誰だって勝ちたいのです。例えばそれはフライブルク戦でも見て取れたでしょう。フライブルクに2ゴールを許した後、僕たちは2ー2に追いつき、逆転するチャンスもあった。これがこのチームのメンタリティーです。やる気を失くすことはありません。

ーー降格が確定したフライブルク戦後、サポーターがチームをたたえる姿は素晴らしかったです。バイエルン戦はどのような雰囲気になるでしょうか?

テロッデ アウェーのヘルタ戦で0ー1で負けた後も、サポーターは拍手を送ってくれました。それに、シャルケ戦でも試合終了の笛が鳴った後、降格がほぼ確定したにも関わらず、誰もスタジアムをすぐに去ろうとはしませんでした。バイエルン戦は試合運びによるところがあると思います。僕たちがもう一度全力を出す姿をサポーターが見れば、評価してくれるでしょう。いずれにしろ、僕たちはホーム最終戦を勝利で終えることを目指します。

© imago / Sportfoto Rudel

来季は「開幕戦から“追われる立場”になる」

ーー来季のブンデスリーガ2部での戦いはどのようになるでしょうか? テロッデ選手は ウニオン・ベルリンやボーフム、そしてシュトゥットガルトでプレーし、同リーグをよくご存知です。

テロッデ 僕たちは開幕戦から“追われる立場”になるでしょう。目標は1年でのブンデスリーガ復帰です。それがプレッシャーになったとしてもね。この目標をティモ・ホーンやヨナス・ヘクターらクラブ残留を表明した選手とともに目指します。これはとても重要な目印ですし、同時に“優勝候補”として見られることも意味します。ティモとヨナス、マーセル・リッセはこのクラブでブンデスリーガ2部を戦ったことがありますし、状況を分かっているでしょう。彼らにはどんなことが待っているのか、わざわざ教える必要がない。だから、僕は目標を達成できる自信がありますよ。

ーー最近ではご自身が所属していたシュトゥットガルト、またハノーファーも1年でブンデスリーガ復帰を果たしました。この道のりの難しい点は?

テロッデ 監督の早期交代があったので、山あり、谷ありのシーズンでした。それでもシュトゥットガルトのクオリティーは高かったので、やってのけることができました。シュトゥットガルトやハノーファー、ケルンのようなクラブはボールを奪われるごとに、敵チームのサポーターがまるでゴールしたかのようなお祭り騒ぎになること我慢しないといけません 。つまり、ほとんどの対戦相手がディフェンス重視になることを見込む必要があります。

ーーシュトゥットガルトを退団したことを、後半戦で後悔したことはありますか?

テロッデ いいえ。当時、(ケルンの)アーミン・フェー強化部長とは、残留できなかった場合のことも含めて話し合いました。それでも、僕はこの決断に至ったし、それはケルンのセカンドチームで2年プレーしていたので、クラブをよく知っていたからでもあります。当時、僕はトップチームのホーム戦でよくベンチに座り、あの特別な雰囲気を肌で感じていました。ケルンでプレーできることは、とても特別なのです。ケルン市にはおよそ100万人が住んでいますが、その90%がケルンファンということを考えると、彼らの週末に責任があることを感じます。僕らが負けたら、ここの人たちはそれを引きずるわけですから。

© imago / 32263385

独代表ヘクターが残留「鳥肌が立った」

ーー歴史のあるクラブは「特別」と表現しますよね。ケルンはどの点がより特別なのでしょうか?

テロッデ 僕はシュトゥットガルトで降格した後も、とても良い経験をしました。当時、シュトゥットガルトはどん底だったけど、ファンとチームの団結が固まっていくことを感じました。ケルンでもヨナスら残留する選手たちが他の選手たちを引き上げてくれるでしょう。彼のような選手がブンデスリーガ2部でプレーするのは、普通のことではありません。それはこのチームが傭兵隊ではなく、だからこそファンはチームとの一体感を感じていることを表しています。

ーーヘクターやホーンがクラブに残留すると思っていましたか?

テロッデ チーム内で会話をしますからね。それでも、ヨナス・ヘクターが残留すると聞いた時、鳥肌が立ちました。ワールドカップにドイツ代表として出場するであろう選手が、ブンデスリーガ2部降格を免れないクラブに残るなんて、普通は考えられません。チームメートたちはスポーツ選手としても人間としても、僕たちにとっては代えがきかない存在です。彼らの決断はチーム全体の重要なメッセージでもあります。

ーーチームは前回、最後にブンデスリーガ2部でプレーした2013/14シーズンのようにうまくいくでしょうか?

テロッデ 僕はそう確信しています。残留する選手たちがチームの軸をつくりますが、彼らは何がチームに待っているのか、どうやって対応すべきなのかを知っています。それとともに、クラブが新しい血を取り入れることも分かっています。全てがポジティブにいったわけではないですし、それもまた重要なことです。そうでなければ、僕たちは降格しなかったわけですしね。それでも、チームの中核を留めることができたことは、注目に値する点です。