Summary

  • ブンデスリーガ第19節2日目、ハンブルガーSV対ケルン
  • 17位ハンブルクと最下位ケルンの勝ち点差は現時点で6
  • ケルンの守護神ホーン、独占インタビュー

ブンデスリーガ第19節2日目が1月20日に行われ、大迫勇也が所属するケルンは敵地で、酒井高徳と伊藤達哉のハンブルガーSVと対戦する。開幕から第16節まで勝利がなかったものの現在2連勝中で、大逆転での奇跡的残留の可能性もわずかに見えてきた最下位ケルンと、過去数年間の成績から今や下位に沈むことが珍しくなくなってしまった17位ハンブルクの一戦は、今季の残留争いを占う上でも非常に重要な試合となる。この対戦を前に当サイト独語版は、ケルンの守護神ティモ・ホーンとの独占インタビューを敢行。チームの現状やシュテファン・ルーテンベック監督との関係など、多岐にわたり語ってもらった。

――第18節メンヘングラートバッハ(ボルシアMG)とのライン・ダービーは、文字通り“最後の瞬間”のゴールにより勝利できました。きっと人々は残留への望みを持つようになったのではないでしょうか?そしてこの勝利がチームにとって起爆剤となってくれるでしょうか?

ホーン きっとケルンの町ではこれまでと違ったことが話されるようになったでしょうね。ファンや周りの人々にとって、ダービーの勝利は非常に良い出来事となったはずです。そしてうまくいかなかった前半戦の思い出も少し解消されたと思います。この結果が我々にとって起爆剤となり、これからの試合でも良い結果を残せることを願っています。

――次節は17位ハンブルクとの直接対決で、つまり勝ち点6の意味を持つ試合となります。

ホーン ハンブルクは後半戦開幕節で敗れた一方、我々は勝利を手にし、彼らに3ポイント近付くことができました。ボルシアMG戦では美しいコンビネーションを見せるシーンが何度かありましたし、ルーテンベック監督の下、ケルンのサッカーはどんどん機能するようになっています。次節も敵にプレッシャーを与え続けることを目指しています。

――あなたから見て、ハンブルクの最大の強みとはなんでしょうか?

ホーン 彼らは本拠地の試合では非常に早い段階からプレッシングを仕掛けてきます。ビルドアップの段階で多くのミスをしないように気をつけなければなりません。そして空中戦に強い選手も何人かいますし、セットプレーにも注意が必要ですね。ただしその点に関してですが、例えばボルシアMG戦では非常にヘディングが強いことで知られているヤニック・ベスターガードをうまく抑えることができました。そのようなプレーができれば、きっとハンブルクから勝ち点を持ち帰ることは可能だと思います。

――あなたはGKという立場ですが、次の試合についてどのように準備していますか?

ホーン まずはここ最近の試合を見るようにしていますし、特に相手のFWに注目しています。そのFWの癖やプレーの傾向に注意して見るようにしているんです。そうすればこちらにとって有利なポイントも分かってきますからね。プロサッカー選手という職業では、とにかく集中して準備をすることが肝要なんです。

――では、後半戦でケルンが成功を手にするために最も重要なこととはなんでしょうか?

ホーン まずは自分たちの現状をリアリスティックに評価していかなければなりません。第18節で我々は今季2勝目を祝いましたが、ハンブルク戦をポジティブな結果にすることができれば、きっと可能性は広がっていくでしょう。追われる立場は追う立場より難しいのです。実際のところほぼ降格したようなものだった我々に、失うものはありません。後半戦ではプレッシャーから解放されて試合に臨めますね。

© DFL DEUTSCHE FUSSBALL LIGA

――前半戦と比べて最も変わった点とは?

ホーン 少しですが、ありますね。まずはもちろん監督が替わったこと、そして新しい強化責任者がやってきたことです。最後の半年間は難しい時間でしたが、ケルンはこの4年半、ペーター・シュテーガー前監督との共同作業で、非常に素晴らしいチームスピリットを築いてきました。ルーテンベック監督になり、練習は激しさを増し、よく2部練習を行うことや、クラブハウスでチーム全員で食事を取ることもこれまでとは違う点ですね。

――残留争いのプレッシャーは巨大です。そしてGKというポジションはミスがそのまま失点につながってしまいますし、さらにストレスが大きいと思います。精神的な面では、ハンブルク戦に向けてどのような準備をしていますか?また、なにか特別な練習などはしているのでしょうか?

ホーン 確かにGKには大きなプレッシャーが付き物です。ブンデスリーガともなれば、メディアからの注目もとても大きいですね。しかし私は、つい最近プロになったばかりの選手ではありません。どんな状況でもうまく切り抜ける経験は持ち合わせています。ハンブルクで何度も試合をしたことがありますし、自分に何ができるか、ちゃんと分かっていますよ。

――あなたがプロになって最初のシーズン、ケルンは2部へ降格してしまいました。あの時と比べて、何か違いはありますか?

ホーン あの2011/12シーズン、ケルンは前半戦で勝ち点21を獲得し、10位で年をまたぎましたが、後半戦に入ってチームは一体感を失ってしまいました。それが最も大きな違いです。今のチームには派閥のようなものも一切ありませんし、指導者陣営と一緒になって全員が同じ方向を向いています。

© DFL DEUTSCHE FUSSBALL LIGA / Scheuber

――ところで昔からいつもGKをプレーしたがっていたのですか?それともユース時代に他のポジションでプレーしたことは?

ホーン ユースの時には、時々違うポジションをやったりもしましたが、根本的にはいつもGKを務めていました。今考えると、間違った決断ではなかったと思いますね。

――では、お手本としていた選手はいたのでしょうか?

ホーン ドイツ人にとって1998年のフランス・ワールドカップは苦い思い出ですが、私がサッカーを始めたきっかけはあの大会です。理由はもう忘れてしまいましたが、なぜかGKをいつもやりたがっていたんです。そして私にとってのアイドルは、いつもエドウィン・ファンデルサールでした。

――ユース代表時代にマークアンドレ・テアシュテーゲン(バルセロナ/スペイン)と知り合ったと思いますが、そうなるともう長い付き合いですね。

ホーン スペインでは“サッカーをすること”にとても価値が置かれていますが、テアシュテーゲンは本当にうまくやっています。ですが、彼もスペインに行ってからは少しスタイルを変えて、大きなリスクを背負うプレーはしなくなりましたね。ドイツ代表での経験も、今の彼を大いに助けていると思いますし、より強固になったと思います。

――今、「ドイツ代表」とおっしゃいました。今シーズン終了後のオフについてですが、もうバケーションの予約は取ったのでしょうか?それともロシアW杯のことも頭の中にはあるのですか?

ホーン 予約のキャンセルは可能ですからね(笑)いつかドイツ代表に入ること、そこでプレーすることが私の目標です。もちろん、まずはクラブのことに全神経を集中させていますし、したがって今はまだドイツ代表について考えをめぐらせることはほとんどありません。5月まではまだ時間があります。私はただ、ブンデスリーガで全力を出し続けていくだけです。その時に何が起こるかは、これから見ていこうではありませんか。

――あなたから見て、現時点でドイツで最も素晴らしいGKは誰ですか?

ホーン ベアント・レノ(レーバークーゼン)やテアシュテーゲンとは、ユースの頃から知り合いですが、彼らの能力は非常に高いです。マヌエル・ノイアー(バイエルン・ミュンヘン)は私よりも少し年上ですし、そこまで長い付き合いではありませんが、もしコンディションが良ければ彼は世界で最もレベルの高いGKの1人でしょうね。近年もまだまだ類稀な成長を続けています。この3人が、ドイツでトップ3のGKだと思いますが、私もそのレベルに追いつくことを目指しています。

――最後に、ケルンが残留を果たす可能性はどれくらいだとお考えですか?

ホーン 依然として我々は他クラブに大きく引き離されています。しかし我々は全員、奇跡を信じています。「残留のために全力を尽くせなかった」というようなことだけは絶対にしたくありませんね。