Summary

  • ルーテンベック監督がシーズン終了まで指揮を執ることが決定
  • 得点力不足の前線にシュトゥットガルトからテロッデを獲得
  • チーム一丸となって奇跡の残留を目指す

低迷が続くケルンが前半戦ラストゲームでウォルフスブルクに競り勝ち、待望の今季初勝利を挙げた。17位との勝ち点差は9と状況は厳しいが、クラブ関係者は決して残留を諦めていない。

12月19日には年内最後の公式戦となったドイツサッカー連盟カップ(DFB杯)3回戦でシャルケに敗れたものの、クラブはその翌日に暫定監督のシュテファン・ルーテンベックが今季終了までチームの指揮を執ることを発表。同時にシュトゥットガルトからFWジモン・テロッデを獲得したことを発表した。シーズン後半戦で奇跡を起こすべく、クラブはあらゆる手を尽くしていく姿勢を強調している。

フロントとチームの総意で指揮官の続投が決定

ルーテンベック監督は前任のペーター・シュテーガーの解任に伴い、12月3日にUー19の監督から暫定でトップチームに昇格。当初は前半戦終了まで指揮を執る予定だったが、クラブは残留を懸けた後半戦も引き続き同監督にチームを任せる決断を下した。

アーミン・フェーSDは「ルーテンベック監督とコーチングスタッフの仕事ぶりに信頼を置いている。この難しい状況の中でチームと誠実に向き合い、解決策を見いだしてきた」とコメント。指揮官に対しては選手からもポジティブな声が続出し、チームの一体感が強まっていることが続投の決め手となった。

ルーテンベック監督はクラブの決定に「ケルンで生まれた自分にとって、ここで監督として信頼を寄せられるのは非常に光栄であり、大きなチャンスでもある」と感謝。DFB杯ではシャルケに0ー1で屈したものの、守備に重きを置く戦術で大いに相手を苦しめた。守護神ティモ・ホーンも「この先もルーテンベック監督と一緒にやっていけることになってホッとしている。彼はチームに全力を傾けてくれている」と指揮官の続投を歓迎した。

© imago / Jan Huebner

年明けから始まる17試合の“ファイナルマッチ”

前半戦を終えて17位ハンブルガーSV、16位ブレーメンとの勝ち点差は9、残留圏の15位マインツとは勝ち点11もの開きがある。数字上は決して逆転不可能ではないが、過去に前半戦を勝ち点6で折り返したチームが残留した例はなく、現実は厳しい。フェーSDも残留を「奇跡」と位置づける。

生き残りをかけた後半戦の初戦はメンヘングラートバッハ(ボルシアMG)をホームに迎えてのダービーマッチ。1月14日に開催されるこの試合で勢いをつけられるかどうかが後半戦の行方を大きく左右することになりそうだ。

指揮官は選手たちとの対話を通じ、自信をなくしているチームに再びポジティブな雰囲気を作り出していくつもりだ。「我々には17試合のファイナルマッチが待ち受けている。センセーショナルなことを起こすべく、どの試合も徹底的に準備した上で臨むつもりだ」

© imago

得点力アップの切り札、テロッデが電撃復帰

そうした力強い言葉を後押しするように、昨季2部得点王のテロッデが電撃加入した。2009年から2011年までケルンに在籍していた同選手は、トップチームでは全く出場機会がなかったものの、今回は若手主体のチームで攻撃をけん引する即戦力として迎え入れられる。

2021年までの契約を結んだテロッデは入団会見で、「僕らに与えられた後半戦の課題は非常に難しいものだが、残留を果たせるように全力を尽くしていく」と強い決意を表明。今季リーグワーストの10得点という貧弱な攻撃陣にとって、テロッデの得点力は大きな武器となるはずだ。

テロッデは昨季2部で25得点を挙げてシュトゥットガルトのブンデスリーガ復帰に貢献。今季前半戦はベンチを温めることも多かったが、ここからはその状況が180度変わることになる。「ケルンでは素晴らしい2年間を過ごした。戻って来ることができてうれしい。ここはプロとしての第一歩を踏み出したクラブだし、ラインエネルギー・シュターディオンでプレーする時の特別な感覚というのも分かっている」

残留がいかに難題であるかを承知の上でクラブに飛び込んだ2人とともに、ケルンは一つの目標に向かってリスタートを切る。

© gettyimages / Baron