Summary

・ホッフェンハイム所属クラマリッチ、独占インタビュー

・ドリブルスキル、ブンデスリーガ、クロアチア代表について語る

原口元気が所属するヘルタ・ベルリンを5ポイント上回り、来季の欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得が可能な4位につけているのが、ユリアン・ナーゲルスマン監督率いるホッフェンハイムだ。当サイト独語版は、そんな同クラブで活躍する攻撃のオールラウンダー、アンドレイ・クラマリッチとの独占インタビューを行い、若き青年指揮官、ブンデスリーガ、クロアチア代表などについて語ってもらった。


――あなたは最近母国で「最も好きなサッカー選手」に選ばれたそうですね。気分はいかがですか?

クラマリッチ もちろん最高の気分です。私に投票してくれたファンには感謝しかありません。

――ご自身では、なぜ選ばれたか、その理由がお分かりでしょうか?

クラマリッチ 分かりません(笑)ピッチ上でのプレーが認めてもらえたのだと思いますが。

――突然ですが、あなたはスキーも大変上手ですか?

クラマリッチ いいえ(笑)なぜそんな質問を?

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――あなたのドリブルは、大変美しいスラロームを描いているからです。そしてクロアチアはスキー大国でもありますし。

クラマリッチ 確かに私はドリブルコースを急に変えるのが得意ですからね。ですが、正直に言いますと、スキーの経験は1度だけなんです。あれはなかなか面白い思い出ですよ。

――と言いますと?

クラマリッチ 父親と叔父と一緒にスキーに行ったんです。初めて滑った時は15mくらい進んで転び、2回目の挑戦でもまた15mくらい進んで転びました。しかし、スキー板が古かったんでしょうね。その時の衝撃で板が壊れてしまったんです。私のスキー経験は、たった30mで終わり、それ以降は1度もやっていません。

――しかしあなたの動きは敏捷性に長けています。ひょっとして踊りがうまいんですか?

クラマリッチ いやいや、ダンスもまったくできません。でも、子どもの時からドリブルテクニックはありました。単に才能なのではないでしょうか。

――ところで、あなたの最も得意なポジションはどこですか?センターフォワード、サイドアタッカー、それとも10番(トップ下)のポジションでしょうか?

クラマリッチ 正確には9.5番・・・9番(センターフォワード)よりもやや10番よりのポジションです。私は敵陣の深いところでボールやチャンスを待つタイプではありません。できるだけボールに触りたいんです。

――では、クラブでも代表でもあなたにとって良い状況ですね。ホッフェンハイムにはサンドロ・ワーグナーがいて、クロアチア代表にはマリオ・マンジュキッチがセンターフォワードとしていますから。

クラマリッチ その通りです。ホッフェンハイムでも代表でも、監督は私を10番のところで使ったり、使わなかったりですね。しかしこれだけは言えます。ホッフェンハイム、そしてクロアチア代表でプレーできることは、本当に幸せなんです。

© DFL DEUTSCHE FUSSBALL LIGA

――毎試合先発というわけではなく、途中出場することもあります。しかしあなたはピッチに入ったその時からすぐにゲームになじんでしまいますよね。いったいどうやったらそんなことができるのでしょうか?

クラマリッチ いえ、やはり途中出場というのは難しい面もありますよ。しかし交代で試合に出場し、のんびりと試合に慣れていくわけにはいきません。チームを助け、ベストを尽くすために、直ちに機能しなければならないのですから。

――あなたは試合を決定づける働きをよくしています。なぜいつも、そのような仕事ができるのでしょう?いったいどこで学んだのですか?

クラマリッチ おそらくですが、学ぶことはできないと思います。それもキャラクターの一部ですし、選手が持つ天性のものだと思います。私は子どもの時からそうでした。プレッシャーがかかればかかるほど、私にとってはやりやすくなっていくのです。絶対に負けてはいけない、というようなシチュエーションは大好きです。

――クロアチアのサッカー界からは、常に次世代のタレントが誕生しています。人口たった400万人の国で、なぜこのようなことが起こるのでしょうか?

クラマリッチ クロアチア人は、一般的にスポーツの才能が秀でているのだと思います。バスケットボール、ハンドボール、水球・・・ほとんどどのスポーツでも、毎年のように新たな才能が出現してきます。

――1998年のフランス・ワールドカップでクロアチア代表は3位に入りました。あの時のチームを、今のチームは超えられるでしょうか?

クラマリッチ クロアチアでは誰もがそのテーマについて話しています。今のクロアチア代表は本当に、本当に素晴らしいサッカーをしています。僕たちは国民の期待に応えられると信じていますよ。

――あなたにとってアイントラハト・フランクフルトのニコ・コバチ監督はどんな存在ですか?彼がクロアチア代表監督を務めていた時に、あなたは初めてクロアチア代表に呼ばれました。

クラマリッチ 私にとって本当に重要な存在です。クロアチア代表デビュー、そして初ゴールを決めた時のことは生涯忘れないでしょう。コバチ監督は偉大な人物であり、偉大な指導者なのです。彼がフランクフルトで成功を収めていることを、私もうれしく思っていますよ。

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――では、ナーゲルスマン監督についてはいかがですか?

クラマリッチ 彼は他の監督とは違う雰囲気を持っています。しかしそれは、ブンデスリーガ最年少監督というだけではないでしょう。ユリアンは世界トップクラスの監督になるはずです。彼が課すトレーニングは、そのまま試合で使えるんです。今我々がこの順位にいるのは、彼の素晴らしい仕事のおかげなんです。

――これまでクロアチアリーグ、イングランドのプレミアリーグでもプレーしてきましたが、ブンデスリーガについてはどのようにお考えですか?

クラマリッチ ブンデスリーガのスタイルは大好きです。ポゼッションを重視し、そして小さなクラブも勝利を目指して戦います。ここではすべてがプロフェッショナルなんです。スタジアムも常に満員ですしね。

――さて、ホッフェンハイムはどこまで可能にするでしょうか?CL出場権でしょうか?

クラマリッチ このチームのポテンシャルは非常に高いものがあります。しかし冷静さを忘れず、魔法の言葉は封印しなければなりません。これからも一生懸命トレーニングをして、自分たちの能力を証明していくだけです。毎試合が非常に重要なんです。

――先述のワーグナーをはじめ、マーク・ウト、アダム・ソロイ、マーコ・テラッツィーノなど、あなたのポジションには多くのライバルがいます。

クラマリッチ 競争があるのは大歓迎です。我々は一緒にトレーニングをし、常にベストを尽くしますが、あとは監督が決めることです。非常に親切で優しいチームメートですし、我々は1つのグループとして戦っています。ここにいられて、本当に幸せだと思っていますよ。

――クロアチア代表はワールドカップ予選で、ウクライナ、トルコ、アイスランド、フィンランド、コソボなどが同居する厳しい組に入っています。

クラマリッチ 厳しいのは間違いありません。我々は順調にいっていますが、出場が決まったわけではありません。これまでも、クロアチア代表は予選で苦しんできましたが、しかしほとんどすべてのビッグトーナメントの予選を、最終的には勝ち抜いてきました。今回もロシアへの切符がつかめると信じています。