Summary

  • ドルトムントのエースが見せた新たな一面
  • ボルシアMG戦では途中出場で貴重なゴールを記録
  • 27ゴールで得点ランキングトップに再浮上

ドルトムントのピエールエメリック・オバメヤンが3ー2で競り勝ったブンデスリーガ第30節のメンヘングラートバッハ(ボルシアMG)戦で新たな一面を見せつけた。途中出場でピッチに入るとすぐさまゴールを記録。点取り屋は“ジョーカー”としてもやはり点取り屋だった。

大仕事をやり遂げて得点ランクトップに返り咲き

トーマス・トゥヘル監督がこの一戦で送り込んだ先発メンバーに驚いた人も多かったはずだ。大方の予想を裏切って6週間の離脱から復帰したばかりのマーコ・ロイスを先発で起用、オバメヤンをベンチに座らせたのだ。

オバメヤンがリーグ戦でベンチスタートとなるのは今季3度目。ただし、ダルムシュタット戦やブレーメン戦と違い、この日は途中からピッチに立った。すると交代からわずか2分後に試合を振り出しに戻す貴重な同点弾を記録。これで今季の通算ゴール数は「27」となり、26ゴールのロベルト・レバンドフスキ(バイエルン・ミュンヘン)を抜いて得点ランキングトップに再浮上した。オバメヤンの新たなクオリティを目の当たりにしたスベン・ベンダーは、「彼はゴールを決めるためにいる。出番を与えられたらすぐにゴールを決めるんだ。ワールドクラスの存在だよ」と賛辞を惜しまなかった。

© gettyimages / Maja Hitij

ドルトムント版ジョブシェアリング

オバメヤンは19日に行われた欧州チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝のモナコ戦への出場が危ぶまれていた。ミヒャエル・ツォルクSDは、「体調不良を訴えていて、試合当日も寒気がある状態だった。彼が試合に出られると判断したのは18時になってからだった」とその時の状況を明かす。モナコ戦で無理をしたため、ボルシアMG戦では休養が与えられたわけだ。

「1トップを彼とロイスで分担できるのであれば、どちらが出ても強力な武器になる」とツォルクSDが語るとおり、ドルトムントのジョブシェアリングは見事に機能している。ロイスが先制点を挙げ、オバメヤンが同点弾を決める。両選手がそろって勝ち点「3」の獲得に貢献したのだ。

「オーバが最初のチャンスで決めてくれた。やはり彼はワールドクラスのストライカーだよ」。ゴンザロ・カストロも直近のリーグ戦6試合で5ゴールを挙げている頼もしいエースを称える。

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2016年のアフリカ年間最優秀選手に輝いたオバメヤンの素晴らしいところは、これだけゴールを量産していながら、なおも進歩していることだ。それはゴール数の変化にも表れている。ブンデスリーガ1年目の2013/14シーズンに「13」だったゴール数は、その後の2シーズンで「16」、「25」と着実に増加。今季は第30節終了時点ですでに「27」に達している。

ブンデスリーガ通算124試合で81ゴール20アシスト。しかも、ボルシアMG戦での一発は試合の流れを変える重要なものだった。GKロマン・ビュルキは、「彼の出場は大きかった。チームにもう一度力を与えてくれたからね。そこから試合をひっくり返すことができて、今後への力も出てきたよ」とエースへの信頼を口にする。ビュルキは26日に行われるドイツサッカー連盟カップ準々決勝のバイエルン戦で、オバメヤンが再び効果的なゴールを決めてくれることを期待している。

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