Summary

  • ドルトムントがバーゼルからDFアカンジを獲得
  • スイス代表経験もある22歳のセンターバック
  • 大ケガを乗り越えてバーゼルのレギュラーに定着

香川真司が所属するドルトムントが1月15日、スイス王者のバーセルから若手センターバックのマヌエル・アカンジ(22)を獲得した。隣国からやってきた有望株はいったいどんな選手なのか。アカンジについて知っておくべき10項目をご紹介する。

1)スポーツ一家

アカンジの父はナイジェリア出身の金融エキスパートだが、若い頃はアマチュアのサッカー選手で現在も趣味としてサッカーを楽しんでいる。そんな父親を持つアカンジのミドルネーム「オバフェミ」は、かつてインテル(イタリア)やニューカッスル(イングランド)、ウォルフスブルクなどで活躍したオバフェミ・マルティンス(現・上海申花)から来ている。スイス人の母はテニス経験があり、姉もスポーツ選手。また、もう一人の姉ザラはスイスリーグ2部のFCヴィンタートゥールでプレーしている。

2)ヴィンタートゥールからバーゼルへ

アカンジはヴィーゼンダンゲンで生まれ、FCヴィンタートゥールのユースからトップチームに昇格。その後、2015年に19歳でスイスの名門バーゼルに引き抜かれた。最初のシーズンはケガによる長期離脱でリーグ戦の出場は8試合にとどまったものの、2年目以降に注目を集めるようになった。

3)タイトル獲得

バーゼルでは加入1年目にリーグ優勝を経験。2016/17シーズンには公式戦18試合に出場してリーグとカップの二冠に貢献した。今季はドルトムント行きが決まるまでに欧州チャンピオンズリーグ(CL)を含む公式戦28試合に出場している。

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4)完璧なDF

アカンジはセンターバックとしてのプレーを得意としているが、両足を使えることもあって左右のサイドバックでもプレーが可能。身長187センチ体重85キロと体格に恵まれている上、俊足の持ち主でもある。もっとも、最大の強みは絶妙なタイミングで最終ラインから繰り出す長短の正確なパスだろう。

5)あこがれのチームと対戦

アカンジはマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)のファンだったと告白しているが、今季はCLのグループステージであこがれのチームと対戦。ホームゲームこそ0ー3の敗戦を喫したが、アウェーゲームでは1ー0の大金星を挙げて見事にリベンジを果たしている。

6)スイス代表入りへ自信

スイス代表としてはこれまで4試合に出場。今夏のロシア・ワールドカップで代表メンバーに選出される可能性がある。最近行われたインタビューでは、「傲慢だと思われたくはないけど自分の能力には自信を持っている。もっとヘディングを上達させなければならないし、守備に関して言えばもっと戦術面を学ばなければならないけどね」と話していた。

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7)闘争心

アカンジはバーゼル加入直後に十字じん帯断裂の重傷を負って長期離脱を強いられた。9カ月に及んだリハビリ中には「バーゼル移籍は時期尚早だった」と批判する声もあったが、本人は復帰後に当時をこう振り返っている。「移籍が早すぎたとか、ベストの状態には戻れないという人たちがいた。でも、そうじゃないことを示そうと僕は強く決意していたんだ」。その後、完全にケガが癒えたアカンジはバーゼルの最終ラインでレギュラーの座をつかみ、タイトル獲得に貢献した。

8)タトゥー

アカンジは左の前腕に、英語で「ヤツらが間違っていることを証明しろ」と書かれたタトゥーを入れている。これについて本人は、「ずっと僕のモットーだ。ケガが完治するかどうか分からなかった時にこのタトゥーを入れた」と説明している。

9)ルールダービーで親友と再開

アカンジとシャルケのFWブレール・エンボロはクリスマス休暇を一緒にパリで過ごすほどの間柄。2人はスイス代表のチームメートであり、バーゼルでともにプレーしていた。アカンジは友人について、「対戦したことがある選手の中で最強だよ。僕がヴィンタートゥールにいた2014年にカップ戦で対戦したんだけど、エンボロは情け容赦なかった。僕はもっと成長しなければならないと痛感させられたよ」と話している。

10)ドルトムントで成功するスイス人選手

ドルトムントではこれまで多くのスイス人選手たちが活躍してきた。現チームで正GKを務めるローマン・ビュルキ以外にも、クラブ歴代9位の得点記録を持つステファヌ・シャピュイサやアレクサンダー・フライなどが活躍。アカンジもサポーターの人気者だった先輩たちに続くことが期待される。

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