Summary

  • シャルケのMFマイヤーが新境地を開拓
  • 今季は中盤の底で質の高いパフォーマンスを披露中
  • チームは5年ぶりにブンデスリーガの2位に浮上

かつてピッチの高い位置で創造性溢れるプレーを見せていたシャルケのマックス・マイヤーが、より深い位置に陣取り、ブンデスリーガで2位に浮上したシャルケの攻撃を支えている。ドメニコ・テデスコ監督の改革はまだ始まったばかりだが、昨季から著しい向上を見せているようだ。

昨季のシャルケは開幕5連敗とつまずき、第12節終了時点で8位に甘んじていたが、今季は1年前に比べて6ポイントも多く勝ち点を獲得。実に5年ぶりに2位に浮上するなど、テデスコ監督によってもたらされた変化は素晴らしい結果を生んでいる。

昨季からの大きな変化の一つがマイヤーのポジションだ。これまでよりも中盤の深い位置でプレーし、慣れ親しんだものとは全く別の役割を遂行しながら高いパフォーマンスを見せている。これはテデスコ監督の戦術的手腕と言えるだろう。

マイヤーは新たに与えられた守備的なポジションでも優れた能力を発揮しているが、このポジション変更は10月に現役引退を発表した元イタリア代表のアンドレア・ピルロが歩んできた道と似ている。ピルロはブレシアでプレーしていたキャリア初期に、カルロ・マッツォーネ監督の下でトップ下から最終ラインの手前へとポジションを変更。このコンバートがミランで花開き、レジェンド誕生のきっかけとなった。マイヤーがこのポジションで成長していくために、これほど素晴らしい手本はないだろう。

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マイヤーは新しい役割について次のように語っている。「これまでは攻撃的な役割を担うことが多く、現在のポジションでプレーしたことはなかった。今は以前よりも守備的にプレーしていて、タックルもしなければならない。そういったプレーができるように頑張っているし、今のところはかなり成功している」

2ー0の勝利を収めた19日のハンブルガーSV戦で、マイヤーはウェストン・マッケニーの12.51kmに次ぐ11.98kmの走行距離を記録。50本のパスのうち失敗はわずか3本で、ボールタッチ数は65回、競り合いでも9回の勝負に勝っている。

マイヤーはチームの戦い方に手応えを感じているようんだ。「最近はゴール前があまりうまくいっていないけど、守備の強さを生かして戦っている。攻撃もあと少しで得点できるというところまではいっているから、失点しなければ勝てるということだね」

© DFL DEUTSCHE FUSSBALL LIGA

今季のシャルケは3バックの前にマイヤーを配置し、両ワイドに攻撃的な選手を置いた3ー5ー2システムが機能。ついに首位バイエルン・ミュンヘンを射程圏に捉えた。しかし、マイヤーは状況を冷静に分析している。「2位に上がったのは最高にうれしいけど、それだけだ。今の段階では意味がない。これからも厳しい争いが続くし、数週間で状況がガラリと変わることもある。僕たちはこの調子を保ち、さらに向上していかなければならない。それができればシーズン終了時に順位表の上のほうにいることができる」

シャルケは11月25日に宿敵ドルトムントと“ルールダービー”を戦う。敵地で行われる大一番はシャルケとマイヤーの真価が問われる一戦になるだろう。