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プレシーズンの勝者たち(1)

2019/20シーズンのブンデスリーガ開幕まで、ついに1週間を切った。本稿では全18クラブの「プレシーズンの勝者」を挙げ、準備期間中に指揮官から絶大なる信頼を勝ち取った選手を紹介していく。今回はシリーズ第1弾として、昨季1~8位のクラブを取り上げる。

【ジェローム・ボアテング(バイエルン・ミュンヘン)】

昨季終盤はスターティングイレブンからたびたび外され、バイエルンとの別れも噂されたボアテングだが、厳しい現状を「挑戦の場」と解釈し、今オフ一層の努力を重ねた。チームメートのトーマス・ミュラーはそんな同選手を「このようなプレーができるのであれば、彼はチームを大いに助けることができるはずです」と称賛。ドイツ・スーパーカップでニクラス・ズューレとCBコンビを組んだのも、新加入ベンジャマン・パヴァールではなくこのボアテングだった。リュカ・エルナンデスも新たに加わり、ポジション争いは厳しい。しかし長いシーズンを戦う上で、ボアテングの力が必要になる時は必ずやってくるはずだ。

- imago images / Sven Simon

【ラファエル・ゲレイロ(ドルトムント)】

左SBのみならず攻撃的な位置でも起用されるゲレイロにとって、トルガン・アザール、ユリアン・ブラント、ニコ・シュルツの新加入3人は、ポジション争いに直結する人物たちだ。しかしその存在に意識を乱されることなく、自身のパフォーマンスのみに集中してプレシーズンを過ごしたゲレイロを、ルシアン・ファーブレ監督は改めて高く評価。ドイツ・スーパーカップでは先発から75分までプレーし、指揮官からも「非常に良いプレーだった。彼はとにかくクレバーな選手だ」と名指しで称賛された。

- 2019 DFL

【ディエゴ・デメ(ライプツィヒ)】

歯の手術としつこい感冒症候群により、昨季後半戦は欠場が多くなってしまった。しかしユリアン・ナーゲルスマン監督を招へいして迎えた初のプレシーズン、デメは公開されたテストマッチ4試合のうち、ガラタサライ戦、レンヌ戦、アストンビラ戦の3試合で先発出場を果たしており、「6番のポジションで彼はチームをオーガナイズしてくれる」と、評価も上々。27歳という脂の乗った年齢で迎える2019/20シーズンは、これまで以上に期待ができる1年となりそう。

- Sebastian Widmann/Bongarts/Getty Images

【パウリーニョ(レーバークーゼン)】

祖国ブラジルで「類稀な才能を持つ選手」と言われるパウリーニョだが、レーバークーゼン1年目の昨季は出場165分間にとどまり、本領発揮とはいかなかった。しかし初めてともにプレシーズンを過ごしたペーター・ボス監督は「クラシカルなウインガーだとは思っていない」と判断を下し、同選手を8番(インサイドハーフ)へコンバート。2018/19シーズンにこのポジションを務めていたブラントがいなくなったため、パウリーニョがピッチに立つ時間は大幅に増える見込みだ。

- imago images / Jan Huebner

【ミカエル・クーサンス(ボルシアMG)】

ディーター・ヘッキング監督が指揮を執っていた昨季は、先発の機会を1度しか与えられず、出場もわずか11試合に終わった。だがマルコ・ローゼ監督にバトンが託された今夏、クーサンスの立場は一変した。もちろん主将を務めるラース・シュティンドルが負傷により秋まで欠場となることも無関係ではないが、練習試合を見る限りクーサンスは10番のポジションで起用される見通し。強烈なシュートと広い視野で、ボルシアMGの前線を牽引する。

- 2018 DFL

【サヴェル・シュラーガー(ヴォルフスブルク)】

夏の新戦力としてヴォルフスブルクにやってきたシュラーガーは、自身をよく知るオリバー・グラスナー新監督の下で早速定位置を掴み取った。特段派手なプレーを見せるわけではないが、中盤にテンポと落ち着きをもたらし、高いパス成功率で攻撃を組み立てることが可能。またシュートの精度も良く、指揮官の要求にうまく応えている。同じドイツ語圏の出身ということもあり言葉の壁がないことも、シュラーガーにとっては大きかったようだ。

- imago images / regios24

【ゴンサロ・パシエンシア(アイントラハト・フランクフルト)】

セバスティアン・アレとルカ・ヨヴィッチの穴を埋める存在として期待されるのが、パシエンシアだ。昨季は怪我の影響で公式戦出場も計461分間と少なかったが、その中で5ゴールをマークしており、1得点に要する時間は92分間と効率が非常に良かった。今夏プレシーズンのFCヴェルス戦では前半のみでハットトリック、また欧州リーグ(EL)予選タリン戦でも2ゴールを決め、2人のエースが移籍したことで生じていたファンの不安を、見事に一掃した。

- imago images / HMB-Media

【大迫勇也(ブレーメン)】

クラブ側からすれば、大迫の南米選手権出場を認めず休養に専念させたことは、なによりも大きかった。7月頭にチームへ合流した同選手は、昨季までチームのエースであり攻撃の舵取りだったマックス・クルーゼの役割を引き継ぎ、トップ下で躍動。練習試合エイバル戦を終えた後、フローリアン・コーフェルト監督は「彼の理想的なポジションだ」と話しており、大迫をオフェンスのキーマンと認めた。

※「2019/20シーズン、18クラブ指揮官を紹介」はコチラ

- imago images / Nordphoto