- © Simon Hofmann/Bundesliga/DFL via Getty Images
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ローデ「このチームは多くのことを成し遂げられる」

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彼の顔に満面の笑みが戻ってきた。半年間の期限付き移籍で、香川真司のドルトムントから長谷部誠が所属するアイントラハト・フランクフルトへカムバックを果たしたゼバスティアン・ローデは、1月19日に行われたブンデスリーガ第18節フライブルク戦に出場。本拠地コメルツバンク・アレーナに集った4万9000人のファンから大歓声を浴びながら、ピッチの上で躍動した。

約20カ月ぶりとなるブンデスリーガ出場を果たしたローデは、試合後のミックスゾーンで開口一番、安堵感を言葉にしている。

「(試合前は)ものすごくナーバスになっていました。でもこの試合でスターティングメンバーに入ることができましたし、今は信じられないくらい晴れやかな気分です。自分のパフォーマンスにも満足しています」(ローデ)

- Alex Grimm/Bongarts/Getty Images

ローデにとって、フランクフルトは特別な場所である。2010年夏、キッカース・オッフェンバッハから完全移籍でやってきた同選手は、そのシーズンの後半戦からレギュラーを奪取。2014年夏にバイエルン・ミュンヘンへ移籍するまで、アレクサンダー・マイヤーらと並び、ファンのお気に入り選手だった。もちろん今回の復帰劇について、心の底から喜んでいるわけではないフランクフルトサポーターも、少数ながらいるかもしれない。しかし、かつて彼らから受けた愛に報いるべく、チームのために走り続けたローデの姿は、見る者の心を打ったはずだ。

「試合前は、ファンのみんながどのような反応を見せるのか予想がつきませんでした。でも今の気分は、最高です。この流れが今後も続いていくことを願っています」(ローデ)

- imago/Sven Simon

フライブルク戦のデータを見ても、ローデの貢献度は明らかだ。72分に交代するまで10.5kmを走り抜いており、90分間出場したと仮定すれば約13kmを走破する計算になる。そして1対1勝利数はチーム4位の11回、さらに同2位のパス成功本数を記録するなど、ボランチとして及第点以上の働きだった。「非常に安定したプレーだった。まるで、このチームにずっといたかのような印象を受けたね」とコメントしたアディ・ヒュッター監督をはじめ、「彼のような能力やメンタリティーを持つ選手を、我々は必要としていました」(ジェルソン・フェルナンデス)、「このチームにとって大きな意味を持つ補強です」(ダニー・ダコスタ)など、味方の誰もが手放しで称賛するのも当然のことだ。

「このチームは、多くのことを成し遂げられるはずです」――4年半ぶりの“我が家”を白星に導いたローデは、最後まで笑顔を絶やさなかった。