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ヤングスターFILE:ニクラス・ズューレ(バイエルン)

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ブンデスリーガの有望な若手選手を紹介する「ヤングスターFILE」。第12回はバイエルン・ミュンヘンの若き守備リーダー、ニクラス・ズューレに注目!

今季のバイエルン・ミュンヘンで最もパス成功率が高いのは、ティアゴ・アルカンタラでもヨシュア・キミッヒでも、マッツ・フンメルスでもない。ニコ・コバチ監督の信頼を勝ち取り、センターバックのレギュラーとしてフル稼働しているニクラス・ズューレだ。その成功率は実に94パーセント、リーグ全体でも2位タイというハイアベレージである。

195センチ97キロというプロレスラーさながらの体格を持ちながら、足元のボールテクニックは繊細で柔軟。もちろん、屈強なフィジカルを生かした対人プレーや空中戦の強さにも目を見張るものがある。見た目とは裏腹に鈍足でないのも強みだろう。サイドに流れた相手FWにしっかり食らい付き、強烈なタックルやチャージでボールを奪い取る。

- Jörg Schüler/Bongarts/Getty Images

今やドイツ代表でもレギュラーの座をつかんでいるが、全く改善点がないわけではない。往年の名DFユルゲン・コーラーは「アジリティーのある選手と対峙した際、最初の数メートルが少し問題になる」と指摘している。くさびを含むグラウンダーのパス精度は高いが、フンメルスなどと比べると総合的なフィードセンスもまだ足りない。

それでも今、最も旬なドイツ人センターバックであることに変わりはない。その活躍ぶりを最も恨めしく思っているのがハンガリーサッカー連盟だろう。Uー16時代からドイツ代表でプレーしていた有望株を引き抜くのは難しかったかもしれないが、ズューレの実父はハンガリー出身。ハンガリー代表としてプレーする可能性もあった。ちなみに、トルコサッカー連盟に至っては、「ファミリーネームがトルコ風」という理由だけで、若き日のズューレにアプローチしていたという仰天エピソードもある。

2013年5月にホッフェンハイムでブンデスリーガデビューを果たし、2017年夏にはバイエルンの一員となった。そのキャリアは文字どおり順風満帆だ。そこは前述のコーラーも、「正しいステップを踏んだ」と認めている。レジェンドが指摘する弱みを克服することができれば、それこそ現役時代のコーラーのような欧州最高のセンターバックとして名を轟かせるはずだ。

文=遠藤孝輔

- 2019 Getty Images

【ヤングスターFILE】
Vol.1:ドディ・ルケバキオ(デュッセルドルフ)
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