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ブンデスリーガ下位4クラブ、降格回避への望み

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現在ブンデスリーガ下位に沈み、2部降格の危機に直面する4クラブは、今週末に開催される第22節でそれぞれ強豪と激突する。しかし、そんな彼らにも望みはまだ残っている。本稿では15位以下の4チームを取り上げ、彼らの現状やデータをクラブごとに紹介していく。

【アウクスブルク】

順位:15位
勝ち点:18
得点:29
失点:37
第22節の相手:バイエルン・ミュンヘン(2位)

アウクスブルクにとって「第21節終了時に18ポイント」は、 同クラブのブンデスリーガ昇格後では最低タイの成績。また自動降格の17位とは4ポイント、2部3位との入れ替え戦に臨む16位とも3ポイントしか離れていない。加えて次節は、2位に甘んじているとはいえ、あのバイエルンが相手となっており、厳しい状況であるのは明白だ。
しかし16位以下の3クラブの得失点差が軒並みマイナス24を下回っている一方、アウクスブルクは29得点37失点で、同項目はマイナス8。例年の残留争いを考えれば、最後の最後でこの得失点差が大きな意味を持つようになるかもしれない。
そして何より、彼らは昇格初年の2011/12シーズンも、今季と同じく第21節終了時点で18ポイントという状況だったが、最終的に38ポイントを獲得し14位で1年間の戦いを終えた。果たして「シーズン後半戦に強いアウクスブルク」は今シーズンも健在だろうか!?

- 2018 Getty Images

【シュトゥットガルト】

順位:16位
勝ち点:15
得点:17
失点:47
第22節の相手:ライプツィヒ(4位)

昨シーズン第17節終了時点での獲得ポイントは17。 当時は自動降格圏とわずか2ポイントしか離れておらず、シュトゥットガルトの残留は厳しいと見られていた。しかし指揮官をタイフン・ コルクト監督へ交代して以降の同クラブは快進撃を続け、結果的に欧州リーグ(EL)予選出場権まであと一歩の7位まで順位を上げた。昨年ほどの急上昇は難しいにしても、それに近い成績の再現をここから目指していきたい。
シュトゥットガルトは今週、補強の責任者だったミヒャエル・レシュケSDを解任し、新たにクラブOBのトーマス・ヒツルスペルガー氏を同職へ任命。シュトゥットガルトにブンデスリーガ優勝をもたらしたこともある同氏は「残留のために全力を尽くすと同時に、今後成功を収められるような強いチームを作っていく」と、野心に燃えている。
そんな同クラブは、本稿に登場する3クラブとの直接対決をまだ残している。この3試合をすべて勝利で終えることができれば、少なくとも自動降格は避けられるかもしれない。

- imago/Sportfoto Rudel

【ハノーファー】

順位:17位
勝ち点:14
得点:20
失点:44
第22節の相手:ホッフェンハイム(9位)

前節10試合ぶりの白星を手にしたことはもちろん、ニュルンベルクとの直接対決に勝利したことで、ハノーファー残留の可能性は膨らんだ。これにより同クラブは最下位から17位へ浮上し、敗れたニュルンベルクは18位に転落している。
就任2試合目を終えたトーマス・ドル監督は「まだ我々は生き残っている。それこそが最も重要なことだ。しかし、我々の前にはまだ多くの仕事が残されていることも分かっている。全力でトレーニングを行っていく他ない」と、結果に満足することなく視線を第22節に向けていた。
第21節終了時で勝ち点14しか得られていない現状については「厳しい」の一言に尽きるが、しかし希望が潰えたかといえば、そうでもない。1983/84シーズンのアイントラハト・フランクフルトは同時期に13ポイントしか獲得していなかったが、同クラブはそのシーズンに残留を果たしており、“前例”はある。シュトゥットガルト戦とアウクスブルク戦を控えている来月は、ハノーファーの未来を大きく左右する期間となりそうだ。

- imago/Joachim Sielski

【ニュルンベルク】

順位:18位
勝ち点:12
得点:17
失点:46
第22節の相手:ドルトムント(1位)

前節ハノーファーに敗れ、 入れ替わりで最下位となったニュルンベルク。 ブンデスリーガ21試合を終わった現在、彼らの勝ち点は同クラブ史上最低の12ポイントのみだ。また「第21節終了時に12ポイント以下」だったクラブは過去に10存在しているが、そのすべてが同シーズンにブンデスリーガ2部へ降格した。
しかし記録やデータは破られるもの。ましてや現在のニュルンベルクは順位表の最下部に位置しているものの、2部3位との入れ替え戦に臨む16位とのポイント差は依然として3に保たれており、たった1試合でその立場が逆転する可能性は大いにある。
ブンデスリーガ昇格の立役者、ミヒャエル・ケルナー監督とアンドレアス・ボルネマンSDを解任した首脳陣からも、その本気度が伺える。「ほとんどの人は、我々が降格すると思っているだろう。でも、そうはさせない」と話した守護神クリスティアン・マテニアをはじめ、選手も含めたクラブ関係者全員が、残留に向けて一丸となっている。

- imago/Joachim Sielski