Summary

・上位争いは勝ち点4差に6チームがひしめく大混戦

・ケルンのモデステが得点ランキングで単独トップに

・今節のブンデスリーガ全9試合で計10個のPKが発生

2試合連続の引き分けに終わった首位バイエルン・ミュンヘンを尻目に、快進撃を続けるケルンライプツィヒが着実に勝ち点3を積み上げてそれぞれ2位と3位に浮上。ドルトムントヘルタ・ベルリンの上位対決は両者譲らず引き分けに終わった。7試合を終えて上位争いは勝ち点4差に6チームがひしめく大混戦。第7節の話題となった5つのトピックスを紹介していく。

1)上位争いは大混戦

首位バイエルンから6位のホッフェンハイムまでの勝ち点差はわずかに「4」。 バイエルンの最大のライバルであるドルトムントだけでなく、今季好調のケルン、ヘルタ、ホッフェンハイム、さらには昇格組のライプツィヒが上位争いに参戦している。第7節終了時点でこれほど上位争いが混戦になるのは、2008/09シーズン以来のこと。ちなみに当時首位に立っていたのはハンブルガーSVだった。

2)PKがドラマを呼ぶ

今節行われたブンデスリーガ9試合で計10本のPK判定があった。一節でこれほど多くのPKが生まれるのは実に30年ぶりのこと。さらにその半数の5本が失敗に終わったのも大きな話題となった。

マインツダルムシュタットの一戦では1点を追うダルムシュタットがハーフタイム直前にPKを獲得。しかし、アントニオミルコ・コーラクが決められず同点のチャンスを逸した。反対にマインツはユヌス・マリが確実にPKを決めて貴重な追加点。PKの成否が勝負の行方を大きく左右した。

また、メンヘングラートバッハはハンブルガーSV戦で2本のPKを失敗。1本目はアンドレ・ハーンがGKレネ・アドラーのセーブに遭い、2本目はラース・シュティンドルのキックがクロスバーに阻まれた。

3)マネーの夢が現実に

ブレーメンレーバークーゼンに2-1で競り勝つと、19歳のウスマン・マネーは少年のように喜びを爆発させた。ガンビア出身のマネーは2014年に難民として渡独。それから2年半でブンデスリーガの舞台で初ゴールを決めた。「何よりも大きな夢が叶った。こんなに多くのサポーターの前で、レーバークーゼンのような強豪からゴールを奪えるなんて思いもしなかった。子どもの頃、こういう相手と戦ってみたいと夢見ていたけど、決勝ゴールまで決められるとは。本当にこんなことが起きるなんて」

彼のサクセスストーリーには、指揮官のアレクサンダー・ヌーリが深く関わっている。ヌーリはUー23チームからトップチームの監督へ内部昇格を果たすと、教え子だったマネーを4試合連続で先発起用。それまで勝ち点のなかったチームは、その4試合で勝ち点7を積み上げた。ブレーメン、そしてマネーが着実に上昇気流に乗っている。

4)ケルンの勢いはまだまだ続く

一時的な好調なのか、それとも本格的にトップチームへと成長を遂げたのか? 前節バイエルンから勝ち点をもぎ取ったケルンが、インゴルシュタットにも2-1の貫録勝ちを収めた。2ゴールを決めたアントニー・モデステは今季7ゴールとなり、ピエールエメリック・オバメヤン(ドルトムント)、ロベルト・レバンドフスキ(バイエルン)らを抜いて得点ランキングの単独トップに躍り出ている。

また、モデステがこの試合で見せたゴールパフォーマンスも話題になった。先制点を決めるとチームメートのマルコ・ヘーガー、レオナルド・ビッテンコート、コンスタンティン・ラウシュ、シモン・ツォラーらとともに“エア・ロックバンド”を結成して即興で演奏を披露。「今季はロッカールームでも楽しいことがいっぱいあるからね」とモデステ。ピッチ上の楽しいこともまだまだ続きそうだ。

5)“ホーク・アイ”は見ていた!

ブンデスリーガでも昨季からゴールライン・テクノロジー(GLT)が採用されているが、10月15日のアウクスブルクシャルケで同技術が誤審を防ぎ、“ホーク・アイ”にとって歴史的な1日となった。シャルケのナビル・ベンタレブの見事なミドルシュートは、クロスバーの下側を直撃して真下に落下。ラインを割っているかどうか微妙な位置だったが、GLTによってゴールが認められた。

もっとも、ハイテクの恩恵を受けたシャルケはその後に追いつかれて引き分け。さらに試合中にブレール・エンボロが負傷し、4カ月から半年の離脱と診断されるなど、散々な1日となってしまった。