Summary

・今季の得点王候補をクローズアップ

・第3回はヘルタのイビシェビッチ

・イビシェビッチのブンデスリーガ通算得点は「97」

第6節を終えてブンデスリーガの得点王争いが大混戦となっている。ランキングのトップに立つのは、ロベルト・レバンドフスキ(バイエルン・ミュンヘン)、ピエールエメリック・オバメヤン(ドルトムント)、チチャリート(レーバークーゼン)、アントニー・モデステ(ケルン)、ベダド・イビシェビッチ(ヘルタ・ベルリン)の5選手。彼らのストライカーとしての強みはどこにあるのか、その秘密に迫る。

第3回:ベダド・イビシェビッチ

第3回で取り上げるのは先日第2子となる愛娘が誕生し、公私とも充実の日々を過ごしているベダド・イビシェビッチ。32歳とすでにベテランの域に入っているが、ヘルタはイビシェビッチを残留させるのに必死だ。

イビシェビッチがブンデスリーガで初めて注目されたのは、昇格組ホッフェンハイムの一員として前半戦だけで18得点を挙げ、チームを“ヘルプスト・マイスター”(秋の王者)へと導いた2008/09シーズン。それから8年、ベテラン選手の一人となったが、シュテファン・キースリング(レーバークーゼン)、クラウディオ・ピサロ(ブレーメン)、アレクサンダー・マイヤー(フランクフルト)らとともに、長年にわたってゴールを奪い続けている。

高い得点力をどれだけ長くキープしているかは、彼の残してきた数字を見れば一目瞭然だ。イビシェビッチはブンデスリーガ所属18クラブのうち、初参戦のライプツィヒを除く17クラブからゴールを奪っており、第6節のハンブルガーSV戦でも2ゴールを挙げたばかり。リーグ通算得点は「97」となり、かつてハンブルガーSVで活躍したセルゲイ・バルバレスを抜いて、ボスニア・ヘルツェゴビナ国籍選手のトップに躍り出た。

キャプテンとして好調なチームをけん引

今季開幕前、チームにいっそうのアグレッシブさ求めたパル・ダルダイ監督はイビシェビッチをキャプテンに指名。経験豊富で“不屈の精神”を持つストライカーに白羽の矢を立てた。ヘルタは現在2位と絶好調だが、イビシェビッチも第6節までに5得点を挙げる活躍でチームをけん引。ダルダイ監督の狙いは見事に当たったようだ。ゴールだけでなく2つのアシストも記録し、スコアポイントはチーム最多。得点ランキングのトップにつける5人の中では最年長であり、最も経験豊かな選手だ。

ヘルタは契約延長を切望

ヘルタとイビシェビッチの契約は今季限りとなっているが、クラブ側が引き止めを切望するのは当然だろう。かつて本人はかつてドイツ以外でキャリアを終えたいとの希望を語っていたが、マネージャーのミヒャエル・プレーツとダルダイ監督は、何とか残留にこぎつけようと動いている。そうした彼らの願いが実現することを願わずにはいられない。イビシェビッチとブンデスリーガは相性抜群なのだから!