Summary

・ブンデスリーガの序盤戦を総括

・今季は試合終盤のゴール、途中出場選手によるゴールが多発

・第6節終了時点で4クラブが無敗をキープ

ブンデスリーガも第6節を終え、今季の勢力図や傾向がわずかながら見えてきた。健闘が光るクラブや思わぬ活躍を見せる選手。2016/17シーズンの序盤戦を5つのテーマで振り返る。

1)終了間際まで味わえるスリルと興奮

今季ここまでで目立つのが、試合終了間際のゴールだ。ファンにとっては最後までスリルと興奮を味わえる展開が続いている。第6節までに生まれた計153ゴールのうち25ゴールが85分以降に飛び出したもの。割合にすると16.3%にもなり、53年のブンデスリーガの歴史の中で最も高い数値だ。

2)冴える指揮官の勝負勘

各クラブ指揮官の勝負勘が冴えに冴えている。途中交代で出場した選手によるゴールは第6節までに32を数え、全体のゴールの20.9%を占めている。これはもちろん過去最多の数字だ。

こうしたトレンドを象徴するのが、レーバークーゼンのジョエル・ポーヤンパロだ。同選手はボールタッチ10回で4本のシュートを放ち、そのすべてをネットに突き刺している。それだけに負傷で戦列を離れてしまったのが残念だ。

3)5人が火花を散らす得点王争い

得点王争いはロベルト・レバンドフスキ(バイエルン・ミュンヘン)とピエールエメリック・オバメヤン(ドルトムント)の一騎打ちから、5人が火花を散らす展開へと発展。両選手に加え、ベダド・イビシェビッチ(ヘルタ・ベルリン)、チチャリート(レーバークーゼン)、アントニー・モデステ(ケルン)が5得点でトップタイに並んでいる。第6節以降の得点ランキングで5人以上が同時にトップに立つのは1963年以降では3度目と、希に見る大混戦。この顔ぶれを見ると、典型的なセンターフォワードはまだまだ廃れていないということがよく分かる。

4)負け知らずカルテット

第6節を終えてバイエルン、ホッフェンハイム、ケルン、そしてライプツィヒの4クラブが無敗をキープ。ライプツィヒは昇格組としては史上初となる開幕6戦無傷を果たした。ライプツィヒと並んでサプライズを起こしているのがケルンだ。守護神ティモ・ホーンの活躍もあって枠内シュート阻止率はリーグトップの87%。もはやケルンからゴールを奪うのは至難の業だ。

優勝候補大本命のバイエルンに目をやると、第4節までは4戦全勝と過去最高のスタートを切った。欧州チャンピオンズリーグ(CL)のアトレティコ・マドリード戦に敗れ、直後のケルン戦でも引き分けとちょっとした誤算があったが、ここまではすべてが順調に進んでいると言えそうだ。

5)北の名門2クラブ、新監督に再建を託す

どのシーズンも避けて通れなくなった監督交代。今季はブレーメンのビクトル・スクリプニク、ハンブルガーSVのブルーノ・ラバディアの両名がすでに指揮官の座を追われた。チーム再建を目指し、ブレーメンはU23チームを率いていたアレクサンダー・ヌーリを昇格させ、ハンブルガーSVはブンデスリーガでの指導経験が豊富なマルクス・ギスドルを招へいした。

ヌーリが就任後の3試合で勝ち点4を手にしたのに対し、ギスドルは敗戦からのスタート。ともに近年は不振にあえぐ北ドイツの名門は、中断後のリーグ戦で巻き返せるか。