32試合で6ゴール12アシスト。デンベレはブンデスリーガで完璧な1年目を過ごした - © © gettyimages
32試合で6ゴール12アシスト。デンベレはブンデスリーガで完璧な1年目を過ごした - © © gettyimages

ドルトムントが手にした“掘り出し物”

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ドルトムントが昨夏にレンヌ(フランス)から獲得したウスマン・デンベレは、今季のブンデスリーガにおける最大の“ヒット商品”だろう。20歳になったばかりの若武者は試合ごとにその存在感を増し、リーグを代表するプレーヤーへと成長を遂げた。 加入1年目でブンデスリーガ32試合に出場して6ゴール12アシスト。113分に1回のペースで得点に絡んだことになる。柔軟なテクニックとスピードを武器に、ドルトムントの3位フィニッシュに貢献。ドイツサッカー連盟カップでは優勝を成し遂げ、自身初のタイトルを手にした。

加入と同時にブレイク

デンベレはデビュー3戦目となった第3節のダルムシュタット戦で、開始7分にゴンザロ・カストロの先制点をアシスト。通算出場時間116分目にしてブンデスリーガ初のスコアポイントを記録した。続くウォルフスブルクとの第4節で初ゴールを記録すると、第5節のフライブルク戦でも先制点をアシスト。19歳の若者が見せた完璧なスタートダッシュに、ドルトムントサポーターが「ただ者ではない」と確信したのも当然だった。

チームメートのピエールエメリック・オバメヤンは、リーグ最終戦でロベルト・レバンドフスキ(バイエルン・ミュンヘン)を交わして得点王に輝いたが、このタイトル獲得もデンベレの存在なしには実現しなかっただろう。デンベレは今季のアシスト数でエミル・フォースベルク(ライプツィヒ)の19アシストに次ぐ2位にランクイン。得点力に加え、質の高いラストパスと味方を生かす視野の広さを披露してきた。そのクオリティーは20歳になったばかりの若手とは思えないほどだ。

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