昇格チームとしてクラブ史上初のブンデスリーガに挑戦しているライプツィヒが、移籍期間終了間際に再び衝撃的な補強に成功した。ノッティンガム・フォレスト(イングランド2部)からスコットランド代表MFのオリバー・バークを獲得。ファンの中には「オリバー? 誰?」という人も少なからずいたはずだが、ラルフ・ラングニックSDにとってはとてつもない大仕事の成就だった。

この19歳を巡り、数多くのビッグクラブが獲得に乗り出していた。リバプール(イングランド)のユルゲン・クロップ監督も、スコットランドの“ワンダーボーイ”に興味を寄せていたとされるが、バークには是が非でもライプツィヒへという思いがあった。格上のクラブを差し置いての獲得に、ラングニックSDは「彼には多くのビッグクラブが興味を示していただけにうれしい。チームの攻撃のクオリティーをさらに高めてくれるはずだ」と喜びを隠せない様子だ。

初ゴールで見せた天才的な一撃

バークは故郷スコットランドではウェールズ代表MFギャレス・ベイル(レアル・マドリード/スペイン)に例えられる逸材だ。その理由は彼のプロ初ゴールにある。バークはカーディフとのリーグ戦でカウンターから右サイドでボールを受け取ると、ドリブルでペナルティーエリア内に進入。右アウトサイドで放ったシュートはゴール隅へと突き刺さった。188cmの長身ながら非常に機敏でスピードがあり、さらに優れたテクニックも身につけているのだ。

ラングニックSDはベタ惚れしたバークと相思相愛だったことを明かしている。「彼はまだ19歳ながら飛び抜けた才能を持ち、とてつもない可能性を秘めている。スコットランド代表歴は伊達じゃない。彼のスピードとプレースタイルは我々の哲学に見事にはまっているし、彼自身もここで成長したいと思っている」

バーク「自分に合ったプレースタイル」

それを裏づけるかのように、バークもライプツィヒとの相性が決め手になったと語っている。「ライプツィヒは僕に強い興味を持ってくれたし、選手として欲しがってくれた。僕はありのままの自分、そしてプレースタイルを求めてくれるチームと監督のところに行きたいと考えていたんだ。動画をいくつか見せてもらって、チームと僕のスタイルがパーフェクトに調和すると思ったんだ」

スコットランドの首都エディンバラ近郊で育ったバークは、自身の才能をいち早く見抜いたノッティンガム・フォレストのアカデミーに10歳で入団。2015/16シーズンに17歳でトップチーム入りを果たすと、リーグ戦18試合に出場して2ゴールを挙げた。今シーズンもライプツィヒ移籍が決まるまでのリーグ戦5試合で4ゴールと好調ぶりを見せていた。

今年3月にはグラスゴーのハンプデンパークで代表デビュー。9月4日にマルタで行われたワールドカップ予選でもピッチに立ち、代表3キャップ目を刻んだ。

ライプツィヒの環境は5つ星!

バークは両サイドをこなせるが、ライプツィヒでは右サイドでの起用が濃厚だ。「人生の次の章を開く時がきた。その準備はできている」と、次のステップを見据える。「ブンデスリーガは世界でもトップクラスのリーグだと思っている。そしてライプツィヒの環境は最高レベル、5つ星だ! このクラブには褒めるところしかない。特別な存在として僕と接してくれたし、そこでプレーすることができて本当にうれしいよ」