ホッフェンハイム、好調の理由
大混戦が続く上位争いにおいて、ホッフェンハイムがジワジワと存在感を示している。先週末の試合ではレーバークーゼンに3-0の快勝を収めて4連勝。順位も4位まで浮上した。実はこの一戦まで、レーバークーゼンとの対戦成績はリーグ戦16試合で1勝2分け13敗。これまで散々苦汁をなめさせられてきた相手だった。しかし、そんな相性の悪さはすでに過去のもの。ホッフェンハイムは10月22日の試合でそれを証明した。
かつての仲間フォラントが思わぬ仕事
すべてがうまくいったホッフェンハイムに対し、何をやってもうまくいかなかったレーバークーゼン。第8節の一戦では両チームの明暗がくっきりと分かれた。まずは昨季まで4年間ホッフェンハイムでプレーしていたケビン・フォラントが、前半6分にケレム・デミルバイへのファウルで一発退場。それからわずか10分後、そのデミルバイが先制点を挙げると、あとは勝利へまっしぐらだった。
トップチームのディレクターを務めるアレクサンダー・ローゼンも思わぬ形での快勝を喜んだ。「これ以上ない状況を手にすることができた。先制した後は理想どおりの展開だったね。選手たちも自信を持ってプレーしていた。一人少ない相手に85分間、いい試合運びができた」
新戦力がハマってチーム力がアップ
今季のホッフェンハイムは4試合連続ドローでシーズンをスタートさせたが、その後は4連勝と完全に波に乗っている。ローゼン氏は「本当に調子がいい。新戦力もこの短期間でしっかりと結果を出してくれた。昨季後半戦に安定した戦いができたことで、チームは自信をつけることができた。そこに新しい力が加わり、すべての面で戦力アップにつながった」と新戦力の融合に満足している。
新しく加わった面々がホッフェンハイムのプレッシングシステムに慣れるまでには、それなりの時間を要した。ダルムシュタットから加入し、レーバークーゼン戦でチーム2点目を決めたサンドロ・ワーグナーは「これまでとは全く違うシステムに適応するのに最初は苦労した」と認めつつも、「チームメートも僕のプレーに合わせるのに苦労したはず。けれど少しずつ合うようになってきて、次の試合にポジティブな気持ちで臨めている。7試合で4ゴールはいい結果だと思う。十分だよ」と、手応えを口にしている。