ドルトムントの至宝クリスチャン・プリシッチが、9月2日に行われたワールドカップ・北中米カリブ海予選でまた新たな記録を打ち立てた。セントビンセント・グレナディーン戦に途中出場すると、たちまち2ゴールを記録。17歳と349日での得点はW杯予選におけるアメリカ代表の史上最年少記録となった。

背番号10を背負ったプリシッチは、3-0の66分にファビアン・ジョンソン(ボルシアMG)との交代でピッチに送り出されると、すぐに強烈なパフォーマンスを披露する。71分にゴールを挙げると、続く78分にはチーム5点目をアシスト。さらに後半アディショナルタイムには自ら再びゴールを決めて6-0の大勝に貢献した。

これでまた新たな称号を手にしたわけだが、プリシッチにとっては数ある記録の一つに過ぎない。昨季はドルトムントで2ゴールを挙げ、ブンデスリーガ史上最年少での1シーズン2ゴールを達成した。また、今回はアメリカ代表の史上最年少“ドッペルパック”(1試合2ゴール)も合わせて達成。同代表の史上最年少得点記録を保持しているのももちろんプリシッチだ。

ポジション争いを恐れず

今季、ドルトムントの中盤ではハイレベルなポジション争いが繰り広げられているが、プリシッチに怖気づく様子はない。地元紙『Ruhr Nachrichten』のインタビューでは「マリオ・ゲッツェやアンドレ・シュアレと一緒にトレーニングできるのが楽しみなんだ」と語り、ビッグネームの加入を歓迎している。

「これまでのキャリアでとてつもないことを成し遂げてきた彼らから、たくさんのことを学ぶことができる。とにかく素晴らしい力を持ったプレーヤーだ」。プリシッチはレベルの高いチームメートとの切磋琢磨に貪欲さをのぞかせる。「今季の僕らは強力な戦力がそろった。その中でのポジション争いを楽しみにしているんだ」。熾烈なレギュラー争いにも、喜びを感じながら挑むつもりだ。

ドルトムントでもアメリカ代表でも、とりわけ評価されているのがそのスピードだ。今季もトップチーム入りを果たし、退団の噂がある中でもドルトムントが彼を手放さなかったのも、その持ち味ゆえだろう。ただ、目標については「自分にとって1番大事なのはチームが好成績を残すこと。その中でできるだけ多く出場できればパーフェクトだね」とまだまだ控えめだ。

17歳にして数々の記録を持つプリシッチ。この先も試合に出れば出るほど、新しい記録を樹立していきそうだ。