Summary

・ブレーメンは第12節、酒井高徳のハンブルガーSVと激突

・結果は2ー2のドロー。ライバルとの勝ち点差は広がらず

・ニャブリがリーグ記録に並ぶ。ここまでアウェー5戦連続ゴール中

11月26日、ブンデスリーガ第12節2日目が行われ、酒井高徳が主将を務めるハンブルガーSVは、本拠地でブレーメンと対戦し、2ー2の引き分けに終わった。ハンブルク側からすれば、今季初勝利を逃す手痛いドローを意味し、敵地に乗り込んだブレーメンにとっては、連敗を4でストップし、5試合ぶりにポイントを稼いだ価値あるゲームとなった。


ここまで2勝8敗2分の16位に沈んでいるブレーメンの中で、セルジュ・ニャブリの存在はひときわ目立つ。この試合では、69分にクラウディオ・ピサロと交代でベンチに下がってしまったものの、1点ビハインドを背負っていた45分にゴールを決め、チームを敗戦の危機から救っている。アレクサンダー・ノーリ監督は「ズラトコ・ユヌゾビッチを左サイドに寄せ、守備を強化したかった。そしてピサロを送りこむことで、中央での起点を作りたかった」と、ニャブリ交代の理由について語っているが、同選手は今や“ブレーメンの生命保険”と表現しても差し支えないほど結果を残している。

ブンデスリーガ記録に並ぶ

今季アーセナル(イングランド)から祖国ドイツへ戻り、ブンデスリーガでのキャリアをスタートさせたニャブリは、ここまで得点ランキング7位タイの5ゴールを決めており、しかもすべての得点が敵地でマークされている。50年を超す同リーグの歴史上、1995/96シーズンのシュテフェン・バウムガルト(ハンザ・ロストック)しかアウェー5試合連続ゴールを達成していないのだが、ニャブリは早くもこの記録に並んだのだ。

同選手はハンブルク戦後、「立ち上がりが特に難しかったですが、90分間うまく耐えることができました。この結果は妥当なものだと思います。私たちはこの強度の高い試合でも個性を出すことができましたし、ダービーという難しい試合で2度も追いつきました」と話し、一定の満足感を口にしたが、近年低迷が著しいブレーメンには今後もいばらの道が待っていることが予想される。したがってエースの両肩にも、さらに重いプレッシャーがのしかかってくることだろう。

“北部ダービー”という熱戦の舞台ではあったが、順位表に照らし合わせれば、それは最下位vs16位という残留争いの一幕であったことは、拭いようのない事実である。またブレーメンは次節、17位インゴルシュタットとの下位直接対決を控えているが、その後は原口元気が所属するヘルタ・ベルリン、大迫勇也のケルン、そして躍進を遂げているホッフェンハイムなど、上位陣との3連戦をこなさなければならない。

果たしてニャブリは、北ドイツの古豪を上昇気流に乗せ、ブンデスリーガ残留の立役者となれるのだろうか。