北部ダービーを制してサポーターと喜びを分かち合うブレーメンの選手たち - © © gettyimages / Martin Rose
北部ダービーを制してサポーターと喜びを分かち合うブレーメンの選手たち - © © gettyimages / Martin Rose

ブレーメン、8位急上昇にも浮かれず騒がず

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イースターサンデーとなった4月16日の17時20分。ウェーザー・シュターディオンのゴール裏ではサポーターが選手たちと“北部ダービー”の勝利を祝っていた。ブレーメンに関わるすべての人が待ち望んでいた光景の中には“ダービー・ジーガー”(ダービー勝者)と書かれた横断幕も掲げられていた。宿敵ハンブルガーSVからの1勝は、クラブにとって後半戦躍進の総仕上げともいえる白星となった。

8位急上昇も欲張らず。最優先は残留確定

ブレーメンはリーグ戦最近9試合で無敗を誇り、その間に7勝をマークしている。後半戦で獲得した勝ち点「23」は、首位バイエルン・ミュンヘンの「27」ポイントに次ぐ2位タイの数字だ。

ブレーメンはダービーの勝利で残留争いから抜け出し、11位から8位まで急浮上。欧州リーグ(EL)の出場権を射程圏内に捉え、試合後にはサポーターから“欧州カップ”の大合唱が湧き起こった。それでも、フィン・バーテルスに浮かれた様子はない。「ファンは“欧州カップ”と歌うだろうし、僕らも少しだけそれに参加した。1日や2日、順位表を眺めるのはいいだろう。だけどこのまま慎重にいかないと。まずは次の試合に勝って勝ち点40に届くようにね」

残留ラインと言われる勝ち点「40」まであと「1」。クリアするのはもはや時間の問題だが、フランク・バウマンSDも、「ファンは勝利を喜び、夢を見ていい。僕らは僕らでシーズンの目標である早期残留確定を目指していく」と手綱を緩める気配はない。

ハンブルク戦で1ゴール1アシストと好調が続くマックス・クルーゼもブレることなくシーズン当初の目標だけを追いかけている。「残留へ大きく前進したが、今季は残留ラインがこれまでにないほど高くなるはずだ。チームとしてやるべきことに集中するだけで、順位表は誰も気にしていない」

- © imago / Nordphoto