8月31日をもって今夏の移籍マーケットが終了した。ブンデスリーガ公式サイトでは各クラブの戦力補強について、メンヘングラートバッハ(ボルシアMG)、ハノーファーの監督を歴任したミヒャエル・フロンツェック氏に語ってもらった。

――移籍市場が閉まる31日の各クラブの動きをどのようにご覧になっていましたか?

フロンツェック 駆け込み移籍にはやや懐疑的な目を向けていたかもしれませんね。というのも、シーズン中の補強というのが、それほど意味のあることかどうか疑問を感じているからです。監督としては、現有戦力で戦っていくことを求められているわけですから。ただ、急な負傷者が出た場合に緊急補強ができるのはいいことだと思います。その一方で、いろいろな憶測が流れて落ち着きがなくなるのも事実なので、監督としては移籍マーケットをもう少し早めに終了させてほしいというのが本音です。

――ブンデスリーガ勢はやや控えめな補強という印象です。各クラブとも戦力補強については事前にしっかりやっていたということでしょうか?

フロンツェック そのとおり。ブンデスリーガは他のリーグがやっているような異常な補強はしないですからね。補強はある程度の計算を立て、可能な範囲で進めていく感じです。こうした上手な仕事ぶりがブンデスリーガの強みでもあるんですよ。

――駆け込み移籍に目を移すと、負傷者が続いたフライブルクシュトゥットガルトからゲオルグ・ニーダーマイヤーを獲得しました。

フロンツェック フライブルクというのは実に思慮深く行動するクラブです。しっかりとしたプランを持っているので、たとえ戦力が欠けたとしても慌てたりすることがない。戦列を離れた選手もいずれは復帰するわけですから。私は、フライブルクのそういう姿勢を高く買っています。ニーダーマイヤーもフライブルクにぴったりの選手だと思いますよ。

――ライプツィヒはキリアコス・パパドプロスを期限付きで獲得しましたが、最初の公式戦2試合で失点が多かったことが関係しているのでしょうか?

フロンツェック それは私よりもラルフ・ラングニックSDや、ラルフ・ハーゼンヒュットル監督のほうがよく分かっているでしょう。ホッフェンハイムとのリーグ開幕戦(2−2)では、魅力的なゲームをしています。この試合で判断したのではなく、いい選手を獲得できるチャンスがあったから動いたのでしょう。

――フィリップ・ウォルシャイトはストーク・シティ(イングランド)からウォルフスブルクに移籍し、ブンデスリーガに復帰します。そしてマーティン・ヒンテレッガーはザルツブルク(オーストリア)からアウクスブルクに、リオ五輪で金メダルを獲得したドグラス・サントスはアトレチコ・ミネイロ(ブラジル)からハンブルガーSVに加入しました。これらの補強はどう見ていますか?

フロンツェック ウォルフスブルクはダンテの退団でセンターバックを一人失いましたが、ウォルシャイトはニュルンベルク時代にディ―ター・ヘッキング監督の下でやっており、よく知った間柄です。ヒンテレッガーとサントスもいい補強です。ただ、良い悪いは私たちが口を挟むことではないですよね。クラブの責任ある人間がよく考えた上で動いているのですから。

――一方で、ブレーメンはDFではなく、FWのセルジュ・ニャブリ(アーセナル/イングランド)を獲得しました。ニャブリについてはどうですか?

フロンツェック 彼はリオ五輪でいいパフォーマンスを見せました。魅力的でスピードのある選手ですから、多くのクラブにとって欲しい選手です。彼については間違いなく大きな可能性があると見ています。