フランクフルトの新たな得点源
長谷部誠と鎌田大地が所属するアイントラハト・フランクフルトが、ユトレヒト(オランダ)から23歳のフランス人FWセバスティアン・ハラーを獲得した。ニコ・コバチ監督は「昨季はユトレヒトでゴールを量産した。今季もそうなってくれるよう期待している。我々より好条件を提示したブンデスリーガのクラブもあったが、ウチに決めてくれた。全体的なプランで彼を納得させることができた」と、昨季のエールディビジで17ゴールを挙げた長身ストライカーを歓迎した。
得点力不足の解消に期待
争奪戦を制して獲得したハラーへの期待は当然ながら高い。コバチ監督は昨季後半戦で露呈した深刻な得点力不足解消の切り札と見ている。「Uー21フランス代表歴もあり、いずれA代表に選ばれる素質を持っている。ペナルティーエリア内でボールをしっかり収めることができる選手だ。彼がチームを喜ばせてくれることを願っている」
オセールユース出身のハラーは、2015年にユトレヒトへ移籍し、次のステップとしてブンデスリーガ参戦を決断した。入団会見では、「ドイツはパワーとスピードがさらに上だと思う。世界トップリーグの一つで、スタジアムも常に満員だ。ブンデスリーガでプレーしている選手からは口をそろえて『ドイツに来なよ。きっと気に入るから!』と言われていた」と、流暢な英語で明かしている。
ユトレヒトではロッカールームのDJとしてチームを盛り上げていたという陽気な性格の持ち主。「フランクフルトに決めた理由はいくつもあって、最初のコンタクトから好感触を持っていた。何度か試合を見に来て、スタジアムと街をすぐに気に入った。ドイツで成長するならここだと思ったよ」。迷いなく新天地に飛び込んできたハラーの明るいキャラクターは重宝されそうだ。