ファンボメル氏は古巣バイエルンのリーグ制覇に太鼓判を押す - © © imago
ファンボメル氏は古巣バイエルンのリーグ制覇に太鼓判を押す - © © imago

ファンボメル氏「優勝はバイエルン、2位はドルトムント」

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4年半過ごしたバイエルン・ミュンヘンでリーグ戦123試合に出場し、2度のリーグタイトルを獲得したマーク・ファンボメル氏は、現役を退いた今、ブンデスリーガをどのように見ているだろうか。古巣について語ってもらった前回に続き、第2部ではブンデスリーガのシーズン展望をお届けする。

――近年のブンデスリーガの発展をどのように見ていますか?

ファンボメル 私がバイエルンを退団したのは2011年だが、その時から常に進歩している。とりわけ、リーグに厚みが出てきたと思う。以前ならトップクラスの選手を獲得できるのはバイエルンだけだったが、今はドルトムントシャルケレーバークーゼンもそれができている。私は今、ワールドカップ予選で世界各地を訪れているが、ドイツサッカーに関してはポジティブな声しか聞かない。

――あなたの母国オランダで、ブンデスリーガはどのように見られていますか?

ファンボメル オランダでもブンデスリーガに対するリスペクトは大きくなる一方だ。スタジアムはいつも満員だし、ファン同士の衝突なども起きないからね。ブンデスリーガは一種のお祭りみたいなもので、決して退屈することがないんだ。それには脱帽するしかない。

――今季の優勝争いはどうなるでしょうか?

ファンボメル あと数年はバイエルンが圧倒するものと確信している。バイエルンの牙城を崩すには、例えばドルトムントのようなチームがシーズンを通してすべての物事を順調に進めていく必要がある。負傷者を出さないこと、3日おきにゲームというタフな日程をうまく乗り切ること、調子を落とさないこと。今の若いチームにそれを期待するのは難しいだろうけどね。バイエルンは選手層が厚く経験も十分だ。他のチームとはかなりの差がある。バイエルンのリーグ制覇を脅かすのは難しいだろう。

――今季最も驚かされたクラブはどこですか?

ファンボメル ヘルタ・ベルリンは抜群の安定感とともにチームが成熟してきたね。それは昨日、今日に始まったことではなく、昨季の戦いからも分かることだ。終盤に息切れはしたが、昨季の彼らは長い期間にわたって3位をキープしていた。今季は最初に欧州リーグでの予選敗退があったが、すぐに立ち直った。昨季よりも良い成績を残す力があると見ている。

――ライプツィヒの成績面での成長はいかがですか?

ファンボメル ライプツィヒも非常にいい印象を残しているね。安定しているし、大きな自信を持っているように見える。彼らを見ていると昨季のインゴルシュタットや2007/08シーズンのホッフェンハイムを思い出す。上位争いに食い込むには安定した戦いが必要だが、今のライプツィヒには間違いなくそのポテンシャルがある。

――改めてシーズン終了時に表彰台に立っているのはどのチームだと思いますか?

ファンボメル 王者はもちろんバイエルンだろう。2位はドルトムント、3位にはライプツィヒが入ると思う。驚いたかな? でもこれが私の予想だ。

――2位に挙げたドルトムントをどのように見ていますか?

ファンボメル いいチームだと思う。攻撃力が非常に高く、見ていて楽しい。特にピエールエメリック・オバメヤンは好きだよ。ただ、優勝を手にするのは大抵失点が最も少ないチームだ。ドルトムントの守備がそれほど強固なものかどうかというと疑問が残る。

――オバメヤンを好きな理由は?

ファンボメル 彼はすべてを兼ね備えたストライカーに成長した。自分の力に自信を持っていて、好印象を与えているね。それからウスマン・デンベレも底知れないポテンシャルを持った選手だ。しかも、両選手の息はぴったり合っている。