ハメスが“満点”の先発デビュー
バイエルン・ミュンヘンのハメス・ロドリゲスが、ブンデスリーガ第5節のシャルケ戦で初の先発出場を果たし、全得点に絡む“満点デビュー”を飾った。あれだけのタレントを抱えながら、バイエルンがなぜ超大物の獲得に踏み切ったのか。その理由を知るには十分すぎる内容だった。
先発デビュー、即マッチウィナーに
この試合は文字どおり、ハメスの独壇場となった。前半25分にペナルティーエリア内で相手DFのハンドを誘って先制点につながるPKを獲得すると、29分にはコランタン・トリッソのパスを受けて自ら移籍後初ゴールをマーク。75分にはアルトゥーロ・ビダルのダメ押し弾をお膳立てして勝利の立役者となった。
敵地フェルティンズ・アレーナのピッチで次々と魔法をかけていくハメスの姿を見れば、カルロ・アンチェロッティ監督がなぜ彼の獲得を熱望していたのかも納得がいく。この日のようなパフォーマンスが続くのであれば、バイエルンにとってはこれ以上ないプラスだろう。
2014年のワールドカップ得点王は、ブンデスリーガのピッチでも生き生きとプレー。同僚のゼバスティアン・ルディは、「彼のような選手と一緒にプレーできるのはすごく楽しい。常にボールに触ろうとしていて、いつでもパスを受けられる体勢を取っていた」と頼もしいチームメートの存在を喜んだ。
チームの3点目を演出した芸術的な浮き球のパスに代表されるように、随所で巧みにボールをさばきを披露。チームメートからも自然とボールが集まり、ボールタッチ数は97回を記録した。