ドルトムントの伝説、シュミット氏が死去
香川真司の所属するドルトムントが深い悲しみに包まれている。現役のほぼすべてを同クラブで過ごし、1957年と1963年にリーグ王者、1965年にドイツサッカー連盟カップ(DFB杯)、1966年にカップウィナーズカップなど、数々のタイトルをドルトムントにもたらしたアルフレド・シュミット氏が11月11日、81歳でこの世を去った。
訃報に際し、ブンデスリーガを運営するドイツサッカーリーグと、ドルトムントの両方で会長を務めているラインハルト・ラウバル博士は「偉大なボルッセ(ドルトムントの一員)がいなくなってしまい、我々ドルトムントは終わりのない悲しみに暮れている。近日中に行われる総会で、彼のドルトムントファミリー入り60周年を祝おうとしていたのに・・・。シュミットはシュワルツ・ゲルプ(黒と黄色、ドルトムントの愛称)の看板であり、ドルトムントにリーグ優勝とDFB杯優勝をもたらしてくれただけでなく、このクラブ出身者としては初めてドイツ代表のキャプテンマークを巻いた人物。そしてドイツのクラブで始めて欧州カップ戦優勝も勝ち取ってくれた。昨日、彼のところへ行ったが、そこまで体調が悪いようには見えなかった。突然我々のところを去ってしまい、本当に打ちひしがれている」とコメントを残した。
また同クラブのハンスヨアヒム・バツケCEOも、沈痛な面持ちで以下のように話している。
「本当に偉大なボルッセが我々のところからいなくなってしまった。今日はドルトムントファミリーにとって、とてつもなく悲しい1日だ。我々全員、彼がいなくなったことを心から寂しく感じている」