ジグナル・イドゥナ・パークのサポーターにとって楽しみな存在がUー17チームに現れた - © © gettyimages / Lars Baron/Bongarts/Getty Images
ジグナル・イドゥナ・パークのサポーターにとって楽しみな存在がUー17チームに現れた - © © gettyimages / Lars Baron/Bongarts/Getty Images

ドルトムントに現れた驚異の12歳

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マリオ・ゲッツェやクリスティアン・プリシッチ、フェリックス・パスラックら素晴らしい才能を輩出してきたドルトムントのユースアカデミーに、また一人新たなスターの卵が現れた。12歳のストライカー、ユスファ・ムココである。

ムココは8月13日に開幕したジュニア・ブンデスリーガ・ウェスト(Uー17カテゴリー)に参戦。アウェーのSGウンターラート戦で2ゴールを挙げてチームの3ー0勝利に貢献した。ドルトムントの1点リードで迎えた50分、ボールを浮かしてマークに来た相手選手をかわすとペナルティーエリアまで独走。低いシュートを冷静にゴール隅に流し込んだ。さらにその9分後にはペナルティーエリア内で3人のDFに囲まれながらもボールをキープ。相手選手のファウルを誘って得たPKを自ら沈めた。

ムココは16日に行われたボーフムとのホーム初戦でも2ゴールを挙げて今季のゴール数を早くも4点とした。2004年11月24日にカメルーンで生まれたムココは、昨夏にブンデスリーガ2部のザンクト・パウリからドルトムントに加入。Uー15のカテゴリーで21試合33ゴールを挙げて得点王に輝き、5試合を残してレギオナルリーガ・ウェストを制覇する原動力となった。その活躍が認められ、今年5月にオランダで行われたUー15ドイツ代表の試合にも参加。今季はUー17昇格を果たし、さらなる成長が期待されている。

Uー15でムココを指導したペーター・ワジンスキ監督は、「Uー17チームがずば抜けた選手のグループになるかどうかはまだ分からない。だが、このグループの選手たちが1998年生まれの選手たちと同じような道をたどって成長してくれることを願っている」とコメント。“1998年組”にはすでにトップチームで活躍しているプリシッチとパスラック、ヤコブ・ブルーンラルセン、リザーブチームのヤニルカ・セラとダリオ・スクデリがいる。

ムココがプロ選手になるまでにはもう数年かかるだろうが、今季のドルトムントにはプリシッチとパスラックの他にも、ダンアクセル・ザガドゥとアレクサンダー・イサクという期待のティーンエイジャーがいる。今後もドルトムントの若手プレーヤーから目が離せない。