4月22日のブンデスリーガ第30節ボルシアMG戦に向け、ドルトムントのトゥヘル監督が会見に出席した - © © gettyimages
4月22日のブンデスリーガ第30節ボルシアMG戦に向け、ドルトムントのトゥヘル監督が会見に出席した - © © gettyimages

トゥヘル監督「万能薬はない」

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香川真司が所属するドルトムントは4月21日、翌22日18時半(日本時間22日25時半)に行われるブンデスリーガ第30節メンヘングラートバッハ(ボルシアMG)戦に向けた公式会見を行い、トーマス・トゥヘル監督が出席した。

会見の冒頭でトゥヘル監督は、「事件の解明は我々全員にとって非常に重要なことです」と、11日に起こったチームバス爆破事件の容疑者がこの日の早朝に逮捕されたことに触れ、また19日の欧州チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝セカンドレグ、モナコ(フランス)戦の前に、チームバスのホテル出発が20分遅れ、地元当局からその理由が明かされなかったことについても「モナコでは武装警察に取り囲まれながらバスの中に座っていなければなりませんでした。『何か問題が起こっているのかもしれない』という気分でした」と言及している。

その後、同監督の話は選手の心理面にも飛躍し、「私個人としては良い状態です。しかしすべての選手がそうだとは言えません。(爆破事件から立ち直るための)万能薬はありません。選手には、自分のテンポでこの事件を消化していく権利があります。彼らは8日前、“日常”を完全に壊されてしまったのですから」とコメント。通常、敵地での試合であれば前泊するのが慣例となっているが、「(試合当日の)明日、どこかのホテルに集合することになります。選手たちが、できるだけ多くの時間を家族と過ごせるようにしました」と、今回のボルシアMG戦では異例の措置を取ることも明かした。

そして22日の試合に関しては、「どのようなメンバーで挑むかは、今晩決めたいと思います。まだ時間はありますからね。非常にコンパクトな戦術を用いるボルシアMGとの戦いは、いつも難しいものになります。勇気を持ち、しっかりと守らなければなりません。非常に拮抗した試合になる、と私は予想しています」と話している。