Summary

・11月19日18時半に“デア・クラシカー”開催

・ドルトムント対バイエルンのドイツサッカー頂上決戦

・両クラブに多数在籍するW杯優勝経験者たちが顔を合わせる

11月19日のブンデスリーガ第11節2日目、香川真司が所属するドルトムントは、宿敵バイエルン・ミュンヘンを本拠地に迎える。“デア・クラシカー”と呼ばれる、このドイツサッカー頂上決戦には、全世界から注目が集まっており、どちらにとっても負けが許されない一戦となる。

本稿では、かつてワールドカップを制した経験を持つ両クラブの選手にスポットライトを当て、彼らの現状について述べていく。

【ドルトムント】

ローマン・バイデンフェラー: 昨季就任したトーマス・トゥヘル監督はバイデンフェラーを「ローマン・ビュルキの控え」と位置づけ、現在36歳の同選手は時折出場機会を与えられてはいるものの、今季ここまでリーグ戦出場は1試合のみ。ただし、ドイツサッカー連盟カップ(DFB杯)2回戦のウニオン・ベルリン戦では、経験に裏打ちされたスーパーセーブを連発し、見事PK戦での勝利をチームにもたらしている。

マティアス・ギンター: W杯ブラジル大会を終え、フライブルクから加入したギンター。しかし加入1年目は出場14試合、そのうちフル出場はたったの9回という苦境に立たされていた。しかしトゥヘル監督就任直後の昨季前半戦は右SBとして新境地を開拓。今シーズンもCBとして定位置を確保し、守備のスペシャリストとして存在感を発揮している。

エリック・ドゥルム: ことし5月のDFB杯決勝、バイエルン戦のピッチに立ったものの、夏にひざの手術を受け、今シーズンの出場はまだ0分だ。まずはチーム練習への合流を目指したいところだが、現在ドルトムントではウスマン・デンベレ、ラファエル・ゲレーロ、クリスチャン・プリシッチなどのサイドアタッカーが活躍を見せているため、今後試合に出場できるかは未知数である。

マリオ・ゲッツェ: W杯ブラジル大会でドイツ代表を24年ぶりの戴冠に導いたのは記憶に新しい。ただしバイエルンでは満足な出場機会を与えられず、3年ぶりに古巣へ復帰した。これまでの“デア・クラシカー”では、ドルトムントサポーターから罵詈雑言を浴びせられてきたゲッツェだが、今回は“黄色い壁”と呼ばれるゴール裏サポーターが強烈な後押しをしてくれる。今季リーグ戦初ゴールをバイエルン相手に決めることができれば、ドルトムントの10番として誰もが認める存在となるのだが・・・。

アンドレ・シュアレ: 14年W杯決勝で、ゲッツェのゴールを生みだした男。縦への鋭い突破と巧みなボールコントロールを武器に、かつての恩師トゥヘル監督の下、今季の加入直後から躍動していたが、負傷の影響もあり今季はまだ4試合の出場にとどまっている。幸い、けがから復帰後の第9節と第10節には途中から出場し、コンディションは上り調子である。

【バイエルン・ミュンヘン】

マヌエル・ノイアー: バイエルン、そしてドイツ代表で、彼の足場が揺らぐことはない。もはや説明が不要なほど、世界中にその名をとどろかせている守護神であり、今季もここまで喫した失点は、たったの6しかない。“デア・クラシカー”でも、安定したセービングを披露し、ドルトムントの前に立ちはだかることだろう。

ジェローム・ボアテング: ノイアーと同じく、クラブ&ドイツ代表でディフェンスを統率する。守備能力が抜群に高いだけでなく、中長距離のパス精度が近年飛躍的に向上し、1本のパスからゴールを演出することも可能だ。おそらく、現在世界で5本の指に入るであろうCBだが、筋肉系負傷の多さが気がかり。

マッツ・フメルス: ノイアー、ボアテングとはドイツ代表でともに守備ブロックを形成していただけあって、移籍初年度の今季も周囲との連携に不安はまったくない。ビルドアップのセンスはボアテングを超えるほどで、DFラインから巧みにゲームを組み立てる。8月のドイツ・スーパーカップから約3カ月ぶりに古巣へ舞い戻ることになるが、ドルトムントサポーターから強烈なブーイングで迎えられることになりそう。

フィリップ・ラーム: 33歳の誕生日を迎えたばかり。元ドイツ代表主将であり、バイエルンの現キャプテンでもある。ブラジルW杯後に同代表からの引退を表明し、クラブでのプレー1本に絞ったことで、常にトップコンディションをキープしている。今季ここまで公式戦11試合に出場しており、鉄人ぶりは健在。

トーマス・ミュラー: 昨季ブンデスリーガで自身最高の20得点をマークした男も、今シーズンはなんとここまで0得点と絶不調。ただし、前節ホッフェンハイム戦では終了間際にポスト直撃のシュートを放つなど、きっかけをつかめれば一気に波に乗る可能性はある。大舞台に強い男であるだけに、“デア・クラシカー”で今季リーグ初ゴールといきたいところだ。

ハビエル・マルティネス: 6年前のW杯南アフリカ大会優勝メンバー。守備能力が極めて高く、ボアテングやフメルスにもまったく引けを取らない。大舞台であればあるほど力を発揮し、これまでバイエルンに重要な勝利をプレゼントしてきた。

シャビ・アロンソ: スペイン代表、リバプール(イングランド)、レアル・マドリード(スペイン)などで数々のタイトルを獲得してきた。年齢こそ34歳というベテランだが、フィットネス状態は常に良好で、パスセンスも非凡。レアル・マドリード時代の恩師カルロ・アンチェロッティ監督の信頼も厚く、中盤のコンダクターとしてチームを支えている。