移籍市場が閉まる前々日、シャルケのスポーツディレクター、クリスティアン・ハイデル氏がようやく“サイドアタッカー”の獲得に成功した。マンチェスター・シティ(イングランド)へ移籍したレロイ・サネの後釜を見つけるのは、彼にとって簡単ではなかった。シャルケで育ち、類まれな才能を持っていた若者の退団。その大きな穴を埋める選手として白羽の矢が立ったのがイェウヘン・コノプリャーンカだ。

コノプリャーンカは契約を交わすと、その喜びをすぐさま全世界へ発進した。背番号「11」が見えるように真新しいユニフォームに袖を通し、首にシャルケのマフラーを巻いた写真をツイッターに投稿。ヘッダーも早速、フェルティンズ・アレーナの画像に変えた。

26歳にして国際舞台の経験豊富。得点力とスピードを備え、両サイドをこなせるコノプリャーンカの加入はシャルケにとって戦力アップにつながる。シャルケのサポーターも同じように喜んでいるだろう。

ウクライナ出身のコノプリャーンカは、これまでキャリアの大半を母国で過ごしてきたが、1年前にセビージャ(スペイン)へ移籍。彼にとって初めてとなる国外挑戦は、先発出場とベンチスタートの往復だった。それでも、公式戦52試合に出場して8ゴール9アシストを記録。チームの一員として、欧州リーグ(EL)3連覇も成し遂げた。

ウクライナ代表では56キャップで13ゴールを記録。同国の年間最優秀選手には3度選ばれている。「コノプリャーンカのことはずいぶん前から注目していた。交渉がまとまってとてもうれしいよ」とハイデル氏。彼がコノプリャーンカの獲得を喜ぶのも当然だ。

「こんなに素晴らしいサポーターとスタジアムがあるクラブでプレーできるなんて最高だよ」。そう言ってシャルケ入団を喜ぶ彼がその力をファンにお披露目するのは、9月9日のブンデスリーガ第2節となりそうだ。相手はバイエルン・ミュンヘン。デビュー戦としては、これ以上望みようのない対戦相手である。