シャルケ善戦も終盤に失点、約3カ月ぶり連敗
12月11日、ブンデスリーガ第14節最終日が行われ、内田篤人が所属するシャルケは本拠地でレーバークーゼンと対戦し、0ー1で敗れた。8日の欧州リーグ(EL)に出場した内田はベンチ外だった。
シャルケ 0ー1 レーバークーゼン
9位対10位の中位直接対決は、開始早々から波乱の展開となる。
4分、ビルドアップをするシャルケは左CBコラジナッチが中央にバックパスを送るが、これをミス。チチャリートがボールを拾い、シャルケゴールに向かって突進したところで、ナルドが足を引っ掛けてしまう。そしてアイテキン主審の手にはレッドカードが握られ、ナルドは立ち上がり数分でグラウンドを去ることになってしまった。
残り85分以上を10人で戦うことになったシャルケは守備を固め、奪った後に素早く縦へ展開するという作戦に出る。すると8分、カウンターで右サイドを突破したシェプフがセンタリングを放り込むと、ゴール前のコノプリャンカがボレーシュート。しかしうまく合わせられず、枠を捉えることはできなかった。
ポゼッションで優位に立つレーバークーゼンも33分、ジャルハノーウルが裏へパスを送り、ペナルティーエリア右に抜け出したキースリングがゴールを狙うが、ボールは左ポストの外側へ流れている。
数的不利となり、70%近いポゼッションを許しながらも、前半のシャルケはシュート数、センタリング数、1対1勝率でレーバークーゼンを上回り、0ー0でハーフタイムに突入した。
後半に入っても鋭いカウンター攻撃を見せるシャルケは59分、左のコノプリャンカにボールが渡ると3対3の状況でボールを縦に運ぶ。逆サイドにはフリーのマイヤーがいたが、レーバークーゼン陣内ペナルティーエリア手前でカットインしたコノプリャンカは、自らシュートを選択。しかしこれはポスト左に外れてしまい、観衆からは大きなため息がもれた。
さすがに75分を過ぎたあたりから、シャルケの運動量が急激に低下。レーバークーゼンがセカンドボールを拾い続ける展開となったため、79分にはここまで両チーム2位の距離を走破し、疲れの見え始めたマイヤーをベンチへ下げ、ベンタレブを投入。さらに86分にもコノプリャンカに代え、スタンブリをピッチへ送り込んだ。
しかしシャルケが流れを引き戻せない中、ケーラーのファウルからレーバークーゼンにFKを与えてしまう。そして89分、このFKをジャルハノーウルが蹴り、ゴール前でキースリングが頭で合わせ、ついにレーバークーゼンが先制点を奪うことに成功した。