ナルドが初出場のダービーを語る
10月29日に行われるドルトムント対シャルケの一戦で、ルールダービー・デビューを飾るシャルケのナルド。シーズンに2度の特別な試合を前に、ダービーへの思いやチームの現状について語ってもらった。
――あなたはブンデスリーガ通算300試合以上に出場し、ジグナル・イドゥナ・パークでも多くの試合に出場していますが、ルールダービーは初めての経験ですね。
ナルド この試合が楽しみで仕方ないよ! ドルトムント対シャルケ、シャルケ対ドルトムント。このカードはいつだって地域全体を熱狂させる。サポーターにとってもシーズンの中で断トツの大一番だろうね。
――ジグナル・イドゥナ・パークの特別な雰囲気は、初めてそれを味わう選手をひるませてしまうものですか?
ナルド そんなことはないと思うよ。どちらかというと逆だね。あの雰囲気は選手にポジティブな感覚を抱かせてくれる。それに、ウチのチームの選手は誰もがこの試合に燃えているし、僕らにはサポーターからの大きな後押しもある。ドルトムントのサポーターもうるさいけど、それはシャルカーも同じだよ(笑)。
――直近の3試合だけを見れば、シャルケが勝ち点7を取っているのに対し、ドルトムントはわずか勝ち点2。シャルケが優勢のように見えます。
ナルド ウチは本命ではないよ。ルールダービーが持つ意味を考えれば、どちらが優勢だなんて言えない。この試合はそれまでの成績なんて関係ないからね。たとえ、前の試合まで不調が続いていても、ダービーではどんなことだって起こり得る。誰もが限界に挑み、力の限りを尽くすからね。ダービーでの勝利はチームに特別な勢いと自信を与えてくれるということを誰もが分かっているんだ。だから僕らが優勢ということはない。もちろん、勝ち点3を持って帰りたいという気持ちは変わらないけど。
――直近の3試合で失点わずかに1。開幕当初は苦しみましたが、「もうスランプは抜け出した」と確信できた瞬間はありましたか?
ナルド 特にそういう瞬間はなかった。それよりも練習の中でチームがよりうまく機能し始めたことを感じていたよ。ミスも減ったしね。