スポーツディレクターとしてバイエルンに復帰したサリハミジッチ氏 - © © gettyimages / Beier / Bongarts
スポーツディレクターとしてバイエルンに復帰したサリハミジッチ氏 - © © gettyimages / Beier / Bongarts

バイエルン復帰のサリハミジッチ氏「今度はSDでチームの力に」

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昨年7月にマティアス・ザマー氏が退任してから長く空席となっていたバイエルン・ミュンヘンのスポーツディレクターのポストに、クラブOBのハサン・サリハミジッチ氏(40)が就任した。今回の人事はサプライズとの見方もあるが、長くバイエルンでプレーし、与えられた任務を着実にこなしながら目標にチャレンジしていた彼の現役時代を知れば、納得の人選だったことが分かる。

熱いプレーでサポーターの心をわしづかみに

ユーゴスラビアでの内戦を逃れるため、ハンブルクにいる父の友人の元へ身を寄せたのはサリハミジッチがまだ15歳の時。当時から世代別の代表選手でもあったハサン少年はハンブルガーSVに入団してプロ契約を勝ち取り、同クラブではブンデスリーガ72試合に出場した。

1998年にはバイエルンへの移籍を果たすが、加入当初はバックアップ要員という位置づけだったサリハミジッチの活躍を期待する人はごく少数で、専門家による予想フォーメーションにも彼の名前が入ることはなかった。だが、フタを開けてみれば常にピッチに立ち、気持ちを全面に押し出したプレーとトレードマークの笑顔でサポーターの心をがっちりつかんだ。

サリハミジッチは2007年にイタリアのユベントスに移籍するまでの9年間でブンデスリーガ234試合31得点を記録。6度のリーグ優勝と4度のドイツサッカー連盟カップ優勝、さらに2001年には欧州チャンピオンズリーグを制するなど、バイエルンで数々の栄冠を手にした。

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