この夏、マリオ・ゴメスを獲得して周囲をあっと驚かせたウォルフスブルク。彼らがドイツ代表FWを獲得した理由を、移籍後初となる実戦に登場したゴメスが早くも示してくれた。

ゴメスはデュナモ・ドレスデン(2部)に1-0で勝利した練習試合で決勝点をマーク。25分、マーセル・シェーファーからのクロスを混戦の中からヘディングで合わせ、チームに勝利をもたらした。

ディーター・ヘッキング監督は「マリオにとっては、現在の状態を知るいい機会になったと思う。ゴールを決め、チャンスにも4度絡んでいた。本人も本調子にそう遠くないことをつかんだはずだ」とゴメスの順調な仕上がりに目を細めた。

ブンデスリーガで素晴らしい成績を残してきたゴメスの復帰を待ち望む声は次第に高まっている。そして、名だたるライバルやチームメートのゴメスに対するコメントからは、ブンデスリーガの選手間でいかに彼が注目された存在なのかというのが伝わってくる。

レバンドフスキ「ゴメスはライバルの一人」

2シーズン連続得点王を目指すロベルト・レバンドフスキ(バイエルン・ミュンヘン)は、ゴメスを油断できないライバルだと見ている。スポーツ誌『Sport Bild』のインタビューで「どのリーグに行ってもコンスタントにゴールを決められることを証明している。チームの調子に左右されることなく、多くの得点を挙げられるスーパーFWだ」と語り、その実力を称えている。

ゴメスのゴール量産に期待している一人が、ウォルフスブルクのクラウス・アロフスSDだ。アロフスSDは「具体的な数字を挙げることはしないが、マリオはどこにゴールがあり、どう決めるべきか知り尽くしている選手だ」と、ゴメスのストライカーとしての嗅覚に大きな信頼を寄せる。

アロフスSDが語ったとおり、ゴメスの得点率は113分に1点というハイペースを誇る。これはブンデスリーガの現役選手の中でトップというだけではない。リーグの歴史の中でも彼のペースを上回るのはゲルト・ミュラーただ一人だ。

ミュラー「それができるのはゴメスしかいない」

トーマス・ミュラー(バイエルン)もゴメスへの注目を口にしている。ミュラーはドイツ紙『Bild』のインタビューで、ドイツ代表におけるストライカーの現状について「以前から言われているように、センターフォワードが手薄なのは事実だ」と認めた。そのポジションはマリオ・ゲッツェ(ドルトムント)がうまくこなしているとした上で、「体格のいい選手をそこに投入するのも効果的な手の一つ。それができるのはマリオ・ゴメスしかいない」と屈強なゴメスの存在が大きな武器になると話す。

ゴメス本人が聞いたら間違いなく喜びそうな褒め言葉だが、恐らく彼はドイツ人選手としては数少なくなった典型的なセンターフォワードの一人に数えられるだろう。ゴメスは早ければ9月10日に行われるケルンとのリーグ第2節でブンデスリーガ復帰を果たしそうだ。

レバンドフスキは「ゴメスが戻ってきてくれてうれしいよ」とも語っていたが、10日のホームゲームはファンとチームメートがその言葉に深くうなずく機会となるだろう。