“3強”の新シーズン展望(1)
前人未到の5連覇を達成し、今季も各クラブから追われる身となったバイエルン・ミュンヘン。ブンデスリーガ6連覇と欧州チャンピオンズリーグ(CL)制覇を目指すドイツの盟主は今季も優勝トロフィーの数を増やすことができるのだろうか。その可能性を探ってみた
補強(IN&OUT)
例年どおり、国内最強と言える陣容を整えたが、フィリップ・ラームとシャビ・アロンソの引退でチームの「経験」が失われたのは確かだろう。ラームとアソンソは2人で約1300試合出場という膨大な経験値を誇っていた。
今夏はクラブ史上最高額の移籍金でリヨンからコランタン・トリッソを獲得。また、ホッフェンハイムからゼバスティアン・ルディとニクラス・ズューレを加えて守備面も強化した。ユベントスからの期限付き移籍だったキングスレイ・コマンの完全移籍が合意したことも大きなニュースだろう。
もっとも、攻撃面における最大のトピックスはハメス・ロドリゲスの獲得だ。2年間の期限付き移籍でレアル・マドリードからコロンビア代表MFを補強した一方、ドグラス・コスタを期限付きでユベントスに放出した。また、ブレーメンから獲得したセルジュ・ニャブリは、ホッフェンハイムへの期限付き移籍の形でいったんチームを離れている。