Summary

  • マインツが元ドイツ代表GKアードラーをハンブルガーSVから獲得
  • まずはフートと正GKの座を争う
  • チームメートはマインツ移籍に太鼓判

武藤嘉紀が所属するマインツが7月3日、新シーズンに向けて練習をスタートさせた。昨季は最後まで残留を争ったこともあって、今オフは精力的な補強を敢行。中でも目玉補強となったのが、酒井高徳のハンブルガーSVから獲得した元ドイツ代表GKレネ・アードラーだ。

国際舞台での豊富な経験

「レネ・アードラーはこの10年のブンデスリーガに影響を与えてきた選手の一人だ」。ルーウェン・シュレーダーSDはリーグ戦通算255試合出場を誇る32歳のベテランをそう絶賛する。レーバークーゼン時代には欧州チャンピオンズリーグと欧州リーグの舞台も経験し、ドイツ代表としては12試合に出場。国際舞台で多くの経験を積んできた。

ハンブルクで過ごした過去5シーズンはもっぱら残留争いが主戦場だったが、アードラーは好セーブを連発してチームを何度となく降格の危機から救ってきた。昨季終盤に負った肋骨のケガもすでに完治。練習初日からヤニック・フートとのポジション争いに臨むことになる。

マインツとの相性はばっちり

今夏、アードラーとともにマインツに加入したビクトル・フィッシャー、ケナン・コドロ、アレクサンドル・マクシムには即戦力としての期待が寄せられているが、落ち着いた環境での戦いを目指すチームに、アードラーのような物静かなタイプはぴったりだろう。ハンブルク時代のチームメートには、マインツでのプレー経験があるニコライ・ミュラーとルイス・ホルトビーがいたが、その2人からは「君がマインツでプレーしている姿がしっかりイメージできるし、きっと街も気に入るはず」と移籍を後押しされたという。

「落ち着いて集中できる環境にあるマインツは自分に合っている。成績面でも何かワクワクするようなことが起こる雰囲気を感じる」。入団会見の席でそう語ったアードラーは、すでにマインツをすっかり気に入った様子で、夫人で女優のリリィ・ホルンダーさんとともに新生活をスタートさせた。

フィーリングやコンセプトだけでなく、実際にチームにフィットして結果を残すためにも、開幕までの6週間は大事な期間になる。もっとも、何かアクシデントが発生しない限り、ハノーファーとの開幕戦でゴールマウスに立つのはアードラーだろう。数々の晴れ舞台、そして修羅場をくぐりぬけてきたベテランGKは、その経験を還元しながらチームを引っ張っていってくれるはずだ。