折り返し地点に達したグループステージの前半を振り返る - © © imago / Colorsport
折り返し地点に達したグループステージの前半を振り返る - © © imago / Colorsport

EURO 2016 大会ダイジェスト4〜7日目まで

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6月10日に開幕した欧州選手権(EURO)はグループステージの折り返し地点に差し掛かった。ここで、大会4日目~7日目までの各国の戦跡をブンデスリーガ所属選手の活躍を中心に振り返る。

大会3日までのダイジェストはこちら

- © gettyimages / Ian Walton

大会7日目(6月16日)

グループB 第2節

イングランド 2-1 ウェールズ

近隣のライバルがぶつかり合った。42分、ベイル(レアル・マドリード/スペイン)の先制ゴールで1984年以来となるイングランド戦での勝利に近づいたウェールズだったが、56分に追いつかれ、ロスタイム2分に決勝ゴールを許してしまった。

グループC 第2節

ウクライナ 0-2 北アイルランド

初戦で敗れている両者にとってグループリーグ生き残りを懸けた大事な1戦となったが、大会初出場の北アイルランドが51分とロスタイム6分のゴールで勝利を収め、次節ドイツ戦へ弾みをつけた。ドイツのヨアヒム・レーフ監督も北アイルランドのEURO初勝利を受けて「サッカーの小国といわれる国々は全てをぶつけて戦ってくる」と警戒した。

ドイツ 0-0 ポーランド

ディフェンスの要、マッツ・フメルス(ドルトムント)が復帰を果たしたドイツが、ブンデスリーガ得点王のロベルト・レバンドフスキ(バイエルン・ミュンヘン)率いるポーランドの攻撃陣を安定した守備で抑えた。一方で、攻撃面では課題の残る試合となり、ジェローム・ボアテング(バイエルン)も「引き分けで終えられて幸運だったと思うしかない」と警笛を鳴らした。

マッチレポートと試合後のコメントへ

グループA 第2節

大会6日目(6月15日)

グループステージ第2節が始まった。

ルーマニア 1-1 スイス

各ポジションにブンデスリーガの主力選手を据えるスイスは、ルーマニアに先制されるも追いつき、第2節を終えて負けなしとした。この試合でも7人のブンデスリーガ所属選手が先発し、同点弾もアドミル・メーメディ(レーバークーゼン)によるものだった。

スイス代表のメンバー紹介記事へ

フランス 2-0 アルバニア

開幕戦で辛勝したフランスが、前節は途中出場だったキングスレイ・コマン(バイエルン)を先発させた。そのコマンが絡んで好機も増えたが、メアギム・マブライ(ケルン)やアミール・アブラシ(フライブルク)がフル出場したアルバニアも奮闘。それでもフランスは90分とロスタイム6分に連続ゴールを決めて、開催国の意地を見せた。

グループB 第2節

ロシア 1-2 スロバキア

第1節ではウェールズに敗れていたスロバキアだが、ペーター・ペカリク(ヘルタ)とドゥシャン・スベント(ケルン)も大いに貢献し、勝利を収めた。一方、敗れたロシアは2節を終えて勝ち点1と、グループステージ突破に黄色信号が点滅。内田篤人のチームメイト、ローマン・ノイシュテッター(シャルケ)はこの試合、前半で退いている。

グループF 第1節

大会5日目(6月14日)

オーストリア 0-2 ハンガリー

実に30年ぶりで大舞台への復帰を果たしたハンガリーがオーストリアを相手にセンセーショナルな勝利を収めた。長年ブンデスリーガで活躍し、大会最年長出場記録を更新したばかりの40歳GKキラーイ(ハラダーシュ/ハンガリー)が、スウェットパンツをまとって好セーブを見せ、前線では清武弘嗣、酒井宏樹、山口蛍と共にハノーファーで戦ったFWアダム・ソロイがラースロー・クラインハスラー(ブレーメン)のアシストで先制点を挙げ、喜びを爆発させた。オーストリアのダビド・アラバ(バイエルン)は試合後、「僕たちが先制点を挙げてさえすれば、試合の行方は違っていただろう」と苦渋の表情で話した。

ポルトガル 1-1 アイスランド

大会初出場のアイスランドが、サッカー界のスター、ロナウド(レアル・マドリード/スペイン)率いる強豪ポルトガル相手に牙をむいた。31分、ポルトガルのナニ(フェネルバフチェ/トルコ)に先制ゴールを許した後もハードワークを続け、50分のビャルナソン(バーゼル/スイス)による同点ゴールにつなげた。アイスランド代表のブンデスリーガ選手、アルフレズ・フィンボガソン(アウクスブルク)とヨーンダディ・ベドバルソン(カイザースラウテルン)にとっても歴史的な夜となった。

グループD 第1節

大会4日目(6月13日)

スペイン 1-0 チェコ

大会3連覇を狙うスペインはグループリーグの初戦でチェコに1-0と辛勝した。主導権を握ったのは王者スペインだったが、原口元気のチームメイト、ブラジミール・ダリダ(ヘルタ・ベルリン)、パベル・カデラベク(ホッフェンハイム)、テオドール・ゲーブレセーラシ(ブレーメン)が先発に名を連ねたチェコも奮闘した。スペイン代表のティアゴ・アルカンタラ(バイエルン)は70分から出場し、ドルトムントに加入することが決まっているマルク・バルトラは、ベンチ入りしたが出場機会はなかった。

バルトラについて知っておきたい10項目

グループE 第1節

アイルランド 1-1 スウェーデン

酒井高徳の戦友アルビン・エクダル(ハンブルガーSV)と、エミル・フォースベルク(ライプツィヒ)を擁するスウェーデンはアイルランドと対戦した。後半開始直後に先制されたスウェーデンは71分、相手のオウンゴールで何ととか勝ち点1を拾った。

ベルギー 0-2 イタリア

イタリアのカテナチオ(鉄壁の守備)は今大会でも健在のようだ。38歳のレジェンドGKブッフォン(ユベントス/イタリア)を中心にがっちりと鍵の掛けられたゴールを前に、ベルギーは成すすべがなかった。イタリアは試合終了間際、ペッレ(サウサンプトン/イングランド) の芸術的なボレーシュートでとどめを刺した。

EURO応援企画:ブンデスリーガの各国代表紹介

インフォグラフィック:クラブ・国別、EURO出場選手

インフォグラフィック:ブンデスリーガパワー@EURO