4年に一度の欧州選手権(EURO)が6月10日〜7月10日、フランスで開催される。そこで当サイトではEUROに出場するブンデスリーガの選手たちを紹介していく。第4回はドイツ代表最終ラインを支えるマッツ・フメルス(ドルトムント)。

ドルトムントへの移籍

1988年12月、スポーツジャーナリストの母とサッカー選手の父の間に生まれたフメルス。誕生から約1年半後、父ヘアマンは現役を引退し、1995年からはバイエルン・ミュンヘン下部組織の指導者に。これを機にフメルス一家はミュンヘンへ引っ越し、息子マッツもバイエルン育成組織でのプレーを始めることになった。その後、選手として順調に成長し、同クラブでプロデビューも果たしたが、層の厚いバイエルンでの出番は決して多いとは言えなかった。そのためフメルスは2007/08シーズン後半戦開始前、ドルトムントへ1年半の期限付き移籍を決断。そして2008/09シーズンに就任したユルゲン・クロップ監督の下、定位置をつかみ、2009年7月に期限付きから晴れて正式な移籍が決定すると、2010年5月6日にはドイツ代表にも初招集されている。

8季半ぶりに古巣へ

ワールドカップ優勝という偉業を成し遂げ、迎えた2014/15シーズンのフメルスは、長らく主将を務めていたゼバスティアン・ケールからキャプテンマークを受け継いで、ドルトムントの新主将に任命された。もはや「ドルトムント=フメルス」「フメルス=ドルトムント」という構図が出来上がっていたわけだが、しかしフメルスの周囲から移籍の噂が絶えることはなく、ファンの不安はついに現実のものとなる。今年4月末、同選手は移籍の希望を首脳陣へ告げ、5月上旬には幼少期から成人するまで在籍していた古巣バイエルンへ復帰することを決断。バイエルンにとってはこれ以上ない補強となるが、ドルトムントにとっては精神面、そしてサッカー面のどちらにとっても非常に痛い出来事となった。ただし後者はこれにより3800万ユーロ(約47億円)もの移籍金を手にしている。フメルスの代わりとなる選手は、世界広しと言えどそう簡単には見当たらない。手にした資金を有効活用し、来シーズンの補強に努めたいところだ。

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