4年に一度、ヨーロッパのナンバーワンを決める欧州選手権(EURO)が6月10日〜7月10日にかけてフランスで開催される。そこで当サイトではEUROに出場するブンデスリーガの選手たちを紹介していく。第2回は2014年のW杯で世界王者に輝いたドイツ代表のCBジェローム・ボアテング(バイエルン・ミュンヘン)。

(1)キャリア

ベルリン生まれの27歳。ユース時代から所属したヘルタ・ベルリンで2007年1月31日、ブンデスリーガ初出場を果たした(当時18歳)。その半年後、ハンブルガーSVに移籍し、主力として3シーズンを過ごす。2010/11シーズンには海外へ飛び出し、マンチェスター・シティー(イングランド)に所属したが、負傷もあってレギュラーに定着できず。2011年にバイエルンに加入すると、すぐに先発メンバーに名を連ね、翌シーズンからの同チーム4連覇に貢献。本職はCBだが、SBもこなし、ここまでブンデスリーガ209試合出場、3得点をマークしている。

(2)最強タッグ

今季は後半戦の開幕戦で負傷し、残りのシーズンのほとんどを棒に振ったにも関わらず、当サイトのユーザー投票で2015/16シーズンのベストイレブンに輝いた。同じCB部門で選出されたマッツ・フメルスとは来季からバイエルンで、またドイツ代表でもタッグを組む。

(3)ドイツ代表としてのタイトル

2009年、ノイアー、フメルス、ヘーベデス、ケディラ、エジルらと出場したU-21欧州選手権で優勝を果たす。その活躍がヨアヒム・レーフ監督の目に留まり、同年10月、南アフリカW杯・欧州予選のロシア戦でA代表デビューを飾った。2010年の本大会、ベテランと若手がうまく融合したドイツ代表は3位に。若手の代表格だったボアテングは5試合に出場した。4年後のブラジルW杯では全7試合に出場。兄弟対決となったグループステージ第2戦のガーナ戦(2-2)以外はフル出場し、ドイツ代表を4回目のW杯制覇へ導いた。キャップ数は57で、EUROに臨むDF陣の中では最多となる。代表チーム内でもベテランの域に達しており、今大会ではリーダーシップも問われる。

 (4)サッカー兄弟

ACミラン(イタリア)のケビンプリンス・ボアテングとは異母兄弟。オフシーズンには一緒にトレーニングを行うなど、仲の良さが伺える。ケビンプリンスはガーナ代表だったため、前述のW杯での兄弟対決が実現した。

(5)引退後はラッパーに?

ドイツサッカー連盟カップ(DFB杯)で優勝し、今季二冠を達成したバイエルンは決勝戦翌日の5月22日、ミュンヘン市庁舎のバルコニーで優勝報告会を行った。すると、チームの盛り上げ役トーマス・ミュラーが「バイエルンのオフィシャル誌で“ジェローム・ボアテングは現役引退後にラッパーになる”って読んだよ」と切り出し、ボアテングに即興のパフォーマンスを要求。同選手は戸惑いながらも、見事なヒューマンビートボックスを披露した。

 

【過去の記事はこちらから】

「自分はおとなしいタイプ」(2016年3月25日掲載のインタビュー記事)
寡黙な司令官ジェローム・ボアテング(2015年10月6日掲載の記事)