4年に一度の欧州選手権(EURO)が6月10日〜7月10日、フランスで開催される。そこで当サイトではEUROに出場するブンデスリーガの選手たちを紹介していく。第10回はドイツ代表の新星、レロイ・サネ(シャルケ)。

5月17日、ヨアヒム・レーフ監督が発表したEUROに臨むドイツ代表の暫定メンバーには、4人の若手選手の名前が含まれていた。このうち、ヨシュア・キミッヒ(21歳、バイエルン・ミュンヘン)、ユリアン・ワイグル(20歳、ドルトムント)、ユリアン・ブラント(20歳、レーバークーゼン)がサプライズ初招集だったのに対し、サネ(20歳)はすでに昨年11月、フランス代表との親善試合でA代表デビューを飾っていた。

※ブラントは最終メンバーから外れる

センセーショナルなCLデビュー

シャルケのユースで3年、レーバークーゼンのユースで3年を過ごしたサネは、2011年に再びシャルケのユースに戻り、2014年3月に18歳で同クラブとプロ契約を結んだ。その翌月にブンデスリーガデビューを果たしたが、その才能の片鱗をうかがわせたのは翌2014/15シーズンだった。ブンデスリーガでの出場時間を徐々に増やしていくと2015年3月10日、欧州チャンピオンズリーグ(CL)に初出場。ラウンド16の強豪レアル・マドリード(スペイン)との第2戦(アウェー)、途中出場のサネがペナルティーエリア前から左足で放ったシュートは美しい弧を描きながら名GKイケル・カシージャスの守るゴールへ吸い込まれていった。これで3-3の同点に追いついたシャルケは、逆転へ勢いづく。結局、この一戦は勝利したものの合計スコア4-5でCL敗退となったが、シャルケの新スターの誕生が予感から確信に変わった試合であった。

シャルケサポーターの期待を一身に背負ったサネは、その期待を裏切らずに今季は主力に成長。33試合(先発23)に出場し、8得点6アシストをマークした。

サラブレッド

サネの父親スレイマン(左)は元セネガル代表で、フライブルクやニュルンベルクなどに所属し、ブンデスリーガで174試合51得点、ブンデスリーガ2部では152試合65得点を挙げた。「父はいつもアドバイスをしてくれるんだ。しかも、悪いプレーをした直後の僕の扱い方も知っている」とサネは話している。また、母親のレギーナはロサンゼルスオリンピック(1984年)で銅メダルを獲得した元新体操選手。サネは3兄弟で、兄キムはニュルンベルクのセカンドチーム(4部)、弟ジディはシャルケのU-13に所属している。

「彼の才能は特別」

レーフ監督は「スピードがあり、テクニックに長け、1対1を好み、屈託がない。我々は彼に大きなポテンシャルを感じている。彼の才能は特別で、狡猾さもある」とサネを評価している。サネ自身は「僕は自分がまだまだだということを分かっている。1対1でもっと勝てるようになり、体を鍛え、タフさを見せないといけない」とさらなる成長のための課題を挙げている。