ドイツサッカー連盟カップ(DFB杯)の決勝が5月21日に行われ、バイエルン・ミュンヘンが香川真司の所属するドルトムントにPK戦の末に勝利し、2年ぶり18回目の栄光に輝いた。香川は延長戦の後半から出場した。

バイエルン 0-0(PK4-3) ドルトムント

立ち上がりは互いに慎重になり、ペナルティーエリア前で相手のチャンスの芽を摘む。最初のシュートは4分、バイエルンのミュラーが右サイド遠目の位置からロングシュートを放り込んだがゴール枠を越えた。11分、ミキタリヤンのパスからオバメヤンが右サイドを駆け上がってクロスを入れるも、ゴール前のロイスには合わない。この場面が象徴するように、ドルトムントは珍しく連携がうまくいかない。22分、コスタの左CKにミュラーが飛び込んだが、ゴール左に外れた。33分、コスタのシュートをGKビュルキが弾き、そのこぼれ球をレバンドフスキが狙うが、うまく合わせることができない。その1分後、ドルトムントのカウンターからオバメヤンが左サイドを駆け上がってシュートまで持ち込むも、これもゴール枠を捉えられず。43分、ドルトムントのFKの流れからピシュチェクがクロスを上げ、ベンダーがボレーで合わせたボールはバウンドしてGKノイアーの手に収まった。一進一退のまま前半はスコアレスで折す。

50分、ロイスのFKにフメルスが頭で飛び込んだがゴール枠を越えた。その2分後、リベリの鋭いシュートをレバンドフスキが足先で押し込もうとするが、フメルスがそれを阻止。ドリブル突破から何度かチャンスをつくっていたコスタは56分、ゴール前にグラウンダーのクロスを入れるもソクラテスがカットと、後半に入っても両チームとも集中力を切らさない。63分にはピスチェクのクロスからロイス、その1分後にはミュラーの粘り強いボールキープからレバンドフスキがシュートを放ったが、どちらもネットを揺らすことはできなかった。75分、リベリの鋭いシュートはGKビュルキがファインセーブを見せる。85分、ボールを奪ったソクラテスがドリブルで相手をかわしながら右サイドへパス。これを相手と競り合いながらもピスチェクがなんとかクロスを上げ、ゴール前フリーのオバメヤンへ。しかし、最大のチャンスもオバメヤンは外してしまう。インテンシブな戦いは90分では決着がつかず、延長にもつれ込んだ。

94分、リベリのパスからレバンドフスキがゴールを狙うがドゥルムがスライディングでカット。その1分後にもゴール前でレバンドフスキがボールを持ったが、ソクラテスがシュートを蹴らせなかった。延長戦に入ってここまでチャンスのなかったドルトムトは104分、右サイドのミキタリヤンのクロスから好機をつくるが、ゴール前のオバメヤンは決めることができない。延長戦の前半もスコアレスで終了した。

延長戦の後半、トゥヘル監督は最後のカードである香川を投入する。118分、香川が前線へボールを運んでドルトムントが攻撃の形をつくるがフィニッシュまで持ち込めない。そこから途中出場のコマンがカウンターでゴールへ向かうが、これもソクラテスのカットによりドルトムントはピンチを切り抜ける。120分の死闘も0-0のまま、勝負の行方はPK戦に委ねられた。キッカーの1人目を務めた香川は見事に成功。しかし、バイエルンが4-3でPK戦を制し、ブンデスリーガとの2冠を達成した。