バイエルンはグアルディオアラ監督(右)の最後の試合を優勝という最高の形で締めくくった - © © imago
バイエルンはグアルディオアラ監督(右)の最後の試合を優勝という最高の形で締めくくった - © © imago

ミュラー、グアルディオラ監督は「高く評価されるべき」

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ドイツサッカー連盟カップ(DFB杯)の決勝が5月21日にベルリンで開催され、バイエルン・ミュンヘンがPK戦の末にドルトムントを破り、優勝を果たした。試合後、フル出場したトーマス・ミュラーがインタビューに応じた。

——120分を戦った後の勝利、いかがですか?

ミュラー PK戦はいつも残酷ですよね。誰かにとってはポジディブな結果になったとしても、やっぱり残酷です。

——ドルトムントのスベン・ベンダーとソクラティスがPKを失敗しました。両選手に同情はありますか?

ミュラー PK戦では起こることです。自分たちにも経験があります。サッカーにとっては普通のことです。試合について言えば、自分たちの方が明らかに良かったと思います。それでも負ける可能性もあった。だから、勝って本当にうれしいです。シーズン最高の締めくくりになりました。

——明日の日曜日、ミュンヘンでファンとお祝いする力は残っているのでしょうか?

ミュラー 日曜日、ミュンヘンでもう一度で気合いを入れますよ。どうなるか、楽しみですね。ほんとは白状すると、かなりボロボロです。この120分はハードだった。足もつりました。でも最後に勝利を収めることができて、とても良かったです。

——ミュラー選手もPK戦でキッカーを務めました。欧州チャンピオンズリーグ(CL)準決勝のアトレチコ(スペイン)戦でPKを失敗したことが頭をよぎりませんでしたか?

ミュラー はい。もちろん、アトレチコ戦で大事なPKを失敗したことは思い出しましたけど、表舞台に立つとき、鏡に映っているのはもっと良い自分の姿です。今の僕は臆病なタイプではありませんから。もし、キッカーをやりたくないと言っていたら、この先もあのことを引きずっていたでしょう。だから、ボールを持って、自分のテクニックを信じ、しっかりと決めました。何人かの選手はPK戦の前に監督に意見を言っていました。僕は「クタクタだけど、まだ頭はしっかりしている」と伝えました。それでボールを手に取ったんです。昔のオリバー・カーンみたいにね。

——ジョゼップ・グアルディオラ監督にとってバイエルンでの最後の試合でした。試合後に感極まって涙を流した以外は、とても冷静な監督でした。監督の感情の起伏に驚かれたのでは?

ミュラー いえ、僕は驚きませんでしたよ。シーズンが終了したら、機械ではなく、人へと戻ることができます。プレッシャーから解放されたのです。監督にとっては2つの意味合いがありました、自分たちはこれでシーズンというゴールに到着しましたが、監督はクラブを去ります。もし、この試合で負けていたら、彼の評価は世間では少し下がっていたかもしれません。監督はそれを分かっていましたし、だからこそ試合後に感情があふれ出たのだと思います。僕は理解できますね。

- © gettyimages / Boris Streubel